歴史から紐解く「ゲーム音楽と効果音の進化」

ゲームをしている最中、音楽に意識的に耳を傾けたことはありますか?ゲーム音楽の歴史から、ゲーム音楽の進化と意義を確かめ、よりゲームを楽しむためのページです。

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目次

世界初のテレビゲーム、「ODYSSEY」の発売

発音できるゲーム「ゲーム&ウォッチ」の発売

ゲーム音楽の基盤「PSG音源」と「ファミリーコンピューター」の発売

音も映像も3Dに「ゲームキューブ」の発売

まとめ

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世界初のテレビゲーム、「ODYSSEY」の発売(1972〜)

1972年にアメリカで世界初の家庭用テレビゲーム機として売り出されたODYSSEYですが、ODYSSEYには発音機能が備わっていませんでした。今でこそゲーム音楽はなくてはならない存在ですが、当時はゲーム音楽に対する関心がなかったのが形に出て分かります。

このような状態から、今のようにゲーム音楽が重要視されるようになるまでどのようなことがあったのでしょうか。

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発音できるゲーム「ゲーム&ウォッチ」の発売(1982〜)

日本における最初期のゲーム、ゲーム&ウォッチに着目します。ゲーム&ウォッチとは、1982年「ゲームが遊べる時計」という形で売り出されました。そのため初期のゲーム&ウォッチは発音できるように設計されておらず、唯一鳴らすことのできる音といえば、時計や電卓で用いられるような秒針の音やアラート音でした。

映画やテレビは音の調和が重要視されますが、ゲームはプレイヤーにゲーム内で起こっていることを明確に伝えるための音が重要視されていた、ということがこの時のゲームからわかります。

 

ゲーム音楽の基盤「PSG音源」と「ファミリーコンピューター」の発売(1983〜)

1983年に任天堂からファミリーコンピューターが発売されました。それまでビデオゲームといえば、ゲームセンターや喫茶店のアーケードゲームが主流でした。任天堂は、発音機能にPSG音源というものを使用し、それは一度に4つの音まで同時に発音できますが、それ以上発音させようとすると、優先度の低い音から消えていく仕組みでできています。BGMよりも効果音の方がプレイヤーにゲーム状況を伝える効果があると考えられたので、効果音が優先されることになりました。

また、PSG音源は1980年代の頭に開発された音源チップで、それまでのものと比べると低予算で高性能だったため様々なゲームに使われています。そのため、低予算で発音のタイミングや音色を変更でき、ゲーム進行に併せて音響を自由に展開することができるようになりました。

この頃から効果音の重要性が認識され始め、PSG音源によりゲームに音楽要素の基盤もできました。

また、1984年に世界初のゲームのサウンドトラック「ビデオ・ゲーム・ミュージック」が発売されたことで、ゲーム音楽が注目され始めました。このサウンドトラックは細野晴臣さんプロデュースのアルバムです。1980年から1983年にナムコから発売されたゲームの音楽が収録されています

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音も映像も3Dに「ゲームキューブ」の発売(2001〜)

ファミリーコンピューターの後継機のスーパーファミコンまでは2Dの映像が主流でした。しかし、それ以降は映像に3D要素が入ってきて音にもより立体的でリアルなものが求められるようになりました。音量などで遠近感を出すことも出てきました。

これまで4つの音までしか同時に扱えませんでしたが、ディスクに録音したものを1音として扱うことによって、音数が増えました。また、メモリーも増えました。

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まとめ

このように時代を追っていくと、昔は必要とされていなかった音が徐々に必要とされていき、音楽はなくてはならないものとなっていったことがわかります。

3D化されたゲームやVRゲームなど、リアリティ性が分かりやすい形で高くなっている映像に目が行きがちかと思われますが、音も進化し続けています。よりリアルになっている近代のゲームを目でも耳でも感じてみると、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

 

参考文献

・尾鼻崇『映画音楽からゲームオーディオへ ー映像音響研究の地平ー』晃洋社、2016年。

・近藤浩治「家庭用テレビゲームにおける音響表現」『映像情報メディア』第.5巻第7号、2003年、786-788頁。

オデッセイ(ゲーム機)- Wikipedia(最終アクセス2017年1月23日)

ゲーム&ウオッチ – Wikipedia(最終アクセス2017年1月23日)

ファミリーコンピュータ – Wikipedia(最終アクセス2017年1月23日)

Programmable Sound Generator – Wikipedia(最終アクセス2017年1月23日)

ビデオ・ゲーム・ミュージック – Wikipedia(最終アクセス2017年1月23日)

ニンテンドーゲームキューブ – Wikipedia(最終アクセス2017年1月23日)

 

「真の世界初ゲームハード! 「Odyssey」 | RENOTE [リノート]」、http://renote.jp/articles/4240(最終アクセス2017年1月23日)。

1983年 ファミリー・コンピュータ – 札幌のリサイクルショップ 買取と販売のアレイズ、http://areiz1.jp/blog-entry-2170.html(最終アクセス2017年1月23日)

ニンテンドー ゲームキューブ/カラーバリエーション、https://www.nintendo.co.jp/ngc/color/index.html(最終アクセス2017年1月23日)

 

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