京都精華大学ポピュラーカルチャー学部

ファション

音楽

ポピュラーカルチャー学部共通

制作演習 [照明][演習]

光を観察・知覚し照明を扱うことで、表現の「見せ方」と「魅せ方」を強化する。

担当者: 魚森理恵

「見せる」要素を伴う表現者にとって、意識されない光は環境でしかないが、光の見識と照明の技術を高めることで初めて表現のためのー素材となる。光に関する研鑽を積むことは、作品発表の視覚表現の強度を、大いに向上させるものである。

自らの日常や自らの作品がまとっている光を正しく知覚することは、通常容易ではない。
照明演習では、光の観察、技術、表現を往復しながら、対象を深く観察することで感覚機能を鍛え、照明技術を学ぶことで「魅せる」ための力を養う。

<観察・知覚>セクションでは、知覚のトレーニングとして、身の回りの自然光や人工光を深く観察するフィールドワークや実験を多数行う。そこで観察した光のありようを言葉や絵図など別の形式に置き換えて記録し、光の経験をコレクションしていく。

<技術・計画>では、各種電球、蛍光灯、LEDなど様々な照明機材を用いた光の技術的なワークを行い、光と影の効果、明暗や色彩の効果、設置の仕方やによる印象の変化や、作品実例を学ぶ。
<創作・実践>では、プロのミュージシャンのライブの照明事例を例に、夏に京都市内のホールで実際行われるライブの、照明打ち合わせやプレゼンテーションを一部公開し、グループワークを行う。
3つのセクションでの演習を経て細やかになった光への意識をもって、各自の作品の照明計画に取り組み、個々の「魅せる」力を発揮する。写真家を招き、作品と光と写真と記憶の関係を再考しながら、光の経験を振り返る。