京都精華大学ポピュラーカルチャー学部

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ポピュラーカルチャー学部共通

企画演習6[演習]

現代メディアの役割を考え、作るクライアントワーク

担当者: 大下大介

 クライアントワークとは一般的に、お客様(クライアント)から依頼を受ける仕事(ワーク)のことです。
今年度の授業のクライアントは、京都で20年余り地場情報を収集、発信し続けている出版社 株式会社リーフ・パブリケーションズ様です。

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情報のあふれる社会の中で「良質な情報」「必要とする情報」だけを収集す ることは難しい時代になりました。また、同じものでも視点を変えることで、ある一方からは魅力的に感じ、ある一方からは興味の対象外とみなされることも多く起こっています。
以上の点を踏まえ、昨今のメディアの役割を見詰め直し、ミレニアル世代に向けて今の時代に適合した形での情報発信ブランドの立ち上げ、「KYOTO」の本質を届けることのできるWEB媒体の企画制作の依頼をうけます。

〜ターゲットとブランディング〜
「ミレニアル世代について」
・一般的 には1980年から2000年の間に生まれた世 代で20歳から35歳 ・世界人口的には8000万人から9000万人と、米国人口の4分の1から3分の1近くを占める最 大の世代
・ベビーブーマーをしのぐ大世代集団、ミレニアルズと呼ばれている ・働き始めた頃の2008年に起きた金融危機の打撃を受けた世代 ・物心ついた時からコンピューターがあった最初のデジタルネイティブ世代 ・84%以上がスマートフォン を持っており、携帯チェックの回数は1日に40回以上 ・世代的価値観が変化し若者の消費離れが問題化 ・モノを所有することを嫌い、シェアリングエコノミーで共有する ・日本のミレニアル世代が今後伸ばしたい能力の84%が個人のスキル。 管理能力やリーダーシップスキルは16%と個人スキルに比べて重視しない傾向。
こういった特徴を持ったミレニアル世代に向けたブランディングには下記4つの要素が必要 と言われています。
1)体験価値が伴っている スマートフォンの所持率、利用回数から理解できると思いますが、この世代の人は SNS などに精通しています。消費行動においても体験を「シェア」するのが特徴的。 ミレニアルズ世代の環境ではインターネットを通じて情報がいつでも入ってくるので 簡単に、手軽に疑似体験することが容易です。そのため戦略として本当に必要なもの やその場にいないと価値を享受できない“体験価値”の要素が含まれるブランディング 戦略が重要になると思っています。
2)価格への納得感を提示 物心ついた時から個人であらゆる情報を得ることができた世代。だからこそ、裏側の 仕組みに敏感であるのもこの世代の特徴の一つです。その結果、情報への価値は気薄 となり、実際に個人が得た体験や、物に対して透明度の高いブランドが支持される傾向 にあります。

※参考例 EVER LANE
3)自己主張しすぎないブランディング 2)でも述べられましたが、あらゆる情報を得ることができるようになった現代社会 において、ただ単に「認知」を目的とした広告や「一方的なコーポレートガバナンス」 には惹かれません。個人のライフスタイルに寄り添った広告や媒体、ライフスタイルを 提案するブランドが人気を集めています。
※参考例 KINFOLK UNIQLO
4)シェアしたくなる仕掛け 自ら消費体験などを積極的に発信したいと思っているミレニアルズ世代は、企業や ブランドのコンテンツを気に入れば、すすんで情報をシェアするのも特徴です。 企業にとってSNSなどのソーシャルメディを通して不特定多数の顧客へ発信してくれ るのは大きなメリットです。 「WarbyPeaker」というアメリカのメガネ屋さんはメガネを買うと、慈善団体を通じ て発展途上国に寄付されるプログラムを行っています。 ただ単に途上国への寄付を実施しているのではなく発展途上国でメガネ販売するため のトレーニングに活用されるとこと。 メガネを必要としているのに手に入れることができていない人は全世界で10億人と 言われているそうです。そうした新たな気付き。商品を購入した時点でその気付きに 対してアクションを起こすことができているという事実。
この一連の流れがソーシャルグッドな活動を通して社会や顧客とのインタラクティブ な関係性を自然な流れで構築され、多くのミレニアルズ世代の心をつかんでいます。
※参考例 WARDY PEAKER

こうしたミレニアル世代に向けたブランディングは、より物事の本質を見極め、エンドユーザーに認知させる行動が必要と考えます。

新規事業を立ち上げること。また、情報発信することを「ビジネス」として成り立たせるためのノウハウを学ぶことができる格好の機会です。
専門の学び、また他分野の学びで得たものを掛け合わせながらより良い答えを作り出しましょう。

この授業は「京都を知る、京都で遊ぶ」をテーマに、いつもの京都がもっと楽しくなる情報を発信し続けている出版社 株式会社リーフ・パブリケーションズ様との共同プロジェクトです。