#本日の自炊日記 お菓子編
イチジクのケーキ
先週、週末の小旅行中に立ち寄った道の駅で、摘果※された未熟イチジクが加熱用として格安で大量に売られていたので迷わず購入。
※摘果(てきか) − 間引きのこと。果樹園芸で結実が多すぎたり局部にかたよっていたりするとき果実の発育と樹勢の維持をはかるために行う。 摘果された果実は捨てられてしまうこともしばしば。涙
で、問題はここから。
購入したは良いものの、「お菓子作りなんてもんは時間と心に余裕ないとでけへんねん、また明日」を繰り返し1週間は過ぎたかな…野菜室の端でちょこんと居座る摘果イチジクたちの覇気が明らかに無くなってきたので、これは流石にまずい、と重い腰を上げてキッチンへ。
日付が変わる頃、「イチジク加熱して何つくろ、ジャムやとなんかつまらんしなぁ」と考えてみるも疲れ切っていて良い案が浮かばない。ほぼヤケクソ状態で「フルーツ、加熱、お菓子…そんなんケーキしか無いやろ」という選択に至り、真夜中のケーキ作りがスタート。
まずイチジク半量をコンポート。それを玄米粉とアーモンドプードルベースの生地に練り込み、トップには残りの半量をあえてフレッシュなまま断面を見せるようにカットして敷き詰めて焼いてみることに。
理由はなんとなく全部コンポートだと甘ったるくなりそう、というのと、この間テレビで見た「ウチが使ってるフルーツは厳選されたもので美味しいから、コンポートにしなくてもこのままで美味しいケーキが焼けるんです〜」と話すパティシエのおじさんを思い出したからである。私だってこのイチジク田舎の道の駅で買ったもん。生産者の名前ちゃんと書いてある系やったもん。下の名前カタカナ2文字やったし絶対良い感じのおばあちゃんが一生懸命作ってくれたやつやもん。ポテンシャルは同じぐらい高いはず!と思ったのだ。
そしていつの間にか私の目はギンギンに冴え、Alexa!中森明菜再生して!とお願いしていた。(テンションが上がると中森明菜が聴きたくなる) ついさっきまで面倒で仕方がなかったのに、いざやり始めると熱中してしまう。お菓子作りって楽しい!!!!
ケーキが焼き終わる頃にはもう25時を回っていたけど私はまだまだハイ。綺麗に焼き上がったケーキを見てスーパーハイ。一口味見したいところだったけど、ここは美味しくケーキを食べる為にグッと我慢。あとは冷蔵庫でしっかり寝かせて完成。←この工程めちゃくちゃ大事
あとはKikagaku Moyoで心を落ち着かせて寝るだけ、おやすみなさい。(解散さみしい泣)
そして翌晩、いざ実食!
全部狙い通り!やったー成功!無事美味しくできました^_^
山の幸に、生産者の方に感謝!
以上、なんやかんやで楽しかった波乱のケーキ作り記録でした。お菓子作りでこんなに躊躇なく大胆にフルーツを使ったのは初めて。富豪のお菓子作りってこんな感じなんかなぁ…ええなあ。
(文 / 藤原)