こんにちは、ボーカル担当の松本です。
前回までにおおよその基礎練習をご紹介してきましたが、ここからは機材編に進みます。
ボーカルの機材といえばマイク!マイクと言っても種類は様々あります。まずはマイクの種類とその特性を知るところから始めましょう。
1.ダイナミック・マイクロフォン
耐久性に優れていて大音量にも強いです。そのため主にライブやステージなどで使われます。近くの音を効率的に拾うようにできているので、これを使うときは口から2〜3cmくらいの位置で歌いましょう。
2.コンデンサー・マイクロフォン
繊細かつナチュラルな音を録ることができます。そのため主にボーカル・レコーディングなどに使われます。作り自体が繊細な機材なので大音量は不得意で、1よりも高価なことが多いです。そしてこのマイクにはファンタム電源という特殊な電源を必要とします。
では、大きなマイクの種類の違いがわかったところで、一般的にライブハウスなどに置いてあるマイクの特徴についてまとめていきます。
①SM58
ボーカル用マイクの定番です。
構造としては、口に近い球体部分の内部に雑音を抑えるポップフィルターという部品が内蔵されているのが特徴です。それにより息の音や発音時の破裂音を抑えることができます。マイクの正面からの音を良く拾い、マイクの後ろ側からの音をよく遮断する単一指向性という作りになっています。定番のマイクなので、聞き馴染みのある響きになると思います。
②SM57
楽器用マイクの定番ですが、ボーカルで使うこともあります。
構造としては、口に近い部分の作りがシンプルになっており、ポッポフィルターが内蔵されていないのが特徴です。ゆえに①のマイクよりも息の音や破裂音を拾いやすく、音が硬くなりやすいですが、音をダイレクトに拾い輪郭もはっきりとした響きになります。
ボーカル用のマイクです。①と似ていますが、青いラインが球体の部分に入っているのが見た目の違いです。
構造も①と似ていますが、球体部分が凹みにくくできていること、①よりも低音域・高音域共により広く音を拾ってくれるところが違います。他にも、単一指向性である点は同じですが、マイクの側面からの音をよく遮断するようにできています。音を拾う幅が①より狭いので、正しくモニタースピーカーを配置するとハウリングも軽減します。
※モニタースピーカー:中規模以上のライブ会場で使用する、自分達側に向けて配置するスピーカー。自分達の音を確認するためのもの。
楽器用のマイクです。②と似ていますが、青いラインが口に近い部分に入っているのが見た目の違いです。構造も基本的に②と似ていますが、違いは①と③の差と同じです。
今回はボーカルがよく使うマイクの紹介でした。ライブでは欠かせないからこそ、特性や扱い方は覚えておきましょう!
Special Thanks:ババキャン