発声のメカニズム

・呼吸

 通常の会話で主に行う、胸筋を利用した呼吸(一般に胸式呼吸)では空気を肺に送り込める量が少なく、歌おうと息を吐き出す際のコントロールに適していません。

 横隔膜の上下運動により空気を肺に送り込む呼吸(一般に腹式呼吸)では、一度に肺に取り込むことができる空気量が増えます。それにより歌う際の息のコントロールにも幅が生まれ、より表現を豊かにしていきます。

・声帯/喉

 ボーカリストに話を聞くと、『ノドを開いて歌うことを意識する』ことが大切だと耳にする方も多いと思います。ですが実際、歌うときにノドは開いていません。ノドの一部である声帯がゆるんで振動しています。それが空気を揺らし、声となるのです。

 ただ、歌っていく上で表現力が豊かになってくるとだんだん歌う人は『ノドが開いている』感覚になるのだそうです。ですから、ノドを開くというのはあくまでもイメージの話なんです。

ストレッチの重要性

 歌う前にストレッチ?と思う方も多いでしょう。ですが歌う前に体や顔の筋肉をほぐしておくことは大切なポイント。ストレッチをすることで筋肉をリラックスさせたり自分の体のバランスを整えることで、自然と声が出しやすい姿勢や体の状態になります。

 これから紹介するストレッチを参考に、自己流でも良いので体をほぐして自分のなかでしっくりくる状態を探してみましょう!

上半身のストレッチ

顔まわりのストレッチ

<参考文献>

・歌う人のための初めての解剖学〜しなやかな発声のために〜
著者:川井弘子/監修者:坂井建雄
2021年1月30日 第1刷発行

・ヴォイトレ本!(CD付)
著者:谷口守
2008年9月21日 第2版発行

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1件のコメント

  1. […] ストレッチなど体を動かしてから歌うようにしているようですね。ストレッチの参考はぜひep.0を読んでみてください。飲み物にもやはり気を使うそう。乾燥しないように油分を大切にす […]

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