2019年7月29日〜31日・京都精華大学

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ポップカルチャーとは、様々な文化のグローバリゼーションとイノベーションを牽引する最も顕著な原動力のひとつである。ポップはまた、政治やアイデンティティ、そして社会問題がせめぎ合う領域でもある。ポップとは、単に大衆のための大衆による文化を意味するのではなく、メインストリームとサブカルチャーの間の、そしてこれらそれぞれの風土や市場の間の、弁証法的相互作用によって特徴づけることができる。今日、ポップの理論と実践は、隅々までグローバル化され、雑種的である。ポップは複数形でしか存在し得ない。複数形のグローバル・ポップ・カルチャーズは、その高い可変性と可塑性、そして接続性によって性格づけることができる。グローバル・ポップ・カルチャーズがますます複雑になっていくさらなる理由は、ポップがもはや、愛好家によるDIY文化としては片付けられないからである。ポップは、教育機関や、メインストリームの娯楽、アンダーグラウンドな(サブ)カルチャー、ファインアート、そしてその様々な折衷形態、こうしたものの間を往復している、学術的な研究対象なのである。

Shared Campusという連携プラットフォームの一部であるポップ・カルチャーズ・フォーカスグループは、グローバル・ポップ・カルチャーズの研究に特化した研究ネットワークを立ち上げつつある。本コンフェランスと、それに続く関係者向けワークショップは、この研究ネットワークの出発点に位置するものである。わたしたちの狙いは、文化横断的な視座(ヨーロッパとアジア)から、ポップカルチャーズのグローバル化について、その共通点と空間的、歴史的独自性に注目して意見を交換することにある。ワークショップは、今後の協働プロジェクトやイベントの可能性に向けて行われる。

コンフェランス日程

Shared Campusについて

企画・運営