Art of the Gap 〜隔たりの美学〜 期間:2021年7月5日〜19日 オンライン方式 ベルリンでの作品展:2021年7月24日〜25日開催
概要
歴史認識は過去・現在・未来がいかに事象や物を介してつながりを保っているのかということを教えてくれます。このサマースクールでは「レリック(遺跡・遺物・痕跡・名残などのこと)」というものを検証し、アート寄りに拡張することで、現代における、物質性を超えた新しい「レリック」概念を探究します。デジタル空間における「レリック」とはどんなものでしょう?
デジタルメディアという人工物(例えば、警察暴力による死を記録する動画やインターネット・ミームなどを思い起こしてください)が、「レリック」として、今日のグローバル社会のなかで新しい物語を生み出す源となっているのかを検証してみましょう。そして、このようなインターネット上の「レリック」がリアルな出来事として受け入れられると、ある土地に特有の文化というものはどう変わってゆくのでしょうか? サマースクール参加者は、様々な背景を持ったアーティストや文化に関わる人々との議論を通して、デジタルメディアが残してゆくものがどのような問題を孕んでいるのか考えていきます。
『Art of the Gap 隔たりの美学』サマースクールでは、アーティストやミュージシャン、キュレーターなどとの意見交換の他に、仕事場訪問やワークショップも行います。参加者は、こうした学びを活かし、自分の実践の中でこのテーマをかたちにし、表現できるようになるでしょう。出来上がった作品は、ベルリンのアートスペースで展示される予定です。
身につく知識と能力
- コンセプトの構想力と制作技術
- メディアとデジタル性について語る力
- 新しい概念やリサーチ手順、分析方法と作り方についての理解
担当教員
- William Davis, Associate Professor (ZHdK)
- ウイリアム・デイビス:作曲家、音楽プロデューサー、チューリッヒ芸術大学教授
- Leung Chi Wo, Associate Professor (SCM)
- ウォーレン・ロン(梁志和):現代美術作家、香港城市大学教授
日程
2021年7月5日〜19日
定員
このプログラムでは、舞台芸術、映画、音楽、美術、メディアアート、デザイン、美術教育など、幅広い分野のアートとデザインの学生25名に参加の場を提供しています。
応募サイト
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*サマースクールの応募方法についてはこちらを参照してください。
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