Arts & Crafts Matters in a Digital Society! 〜デジタル社会のアーツ&クラフツ〜 期間:2021年6月21日〜7月9日 オンライン方式
概要
アーツ&クラフツ(工芸)は、地域の感性の一部であり、素材や製法をめぐる文化の一部です。また、価値観やアイデンティティの規範を表し、「地元」「熟練」「独自性」といったものと結びついています。このような「工芸」は設計、生産、流通から成り立つ経済システムや政治・社会に深く根付いていますが、急速に成長するデジタル技術によって設計や制作の手法に混乱が生じ、社会的にも大きな影響が出ています。
では素材と切り離せない製法や様式を、どのように更新し、デジタル化に適応すればよいのでしょうか? 地球規模に広がるデジタルなクラフト運動を確立するにはどうすれば良いのでしょうか? こうした問いに答えるには、それぞれの状況に合わせたやり方でアナログな素材をデジタルな手法でミックスしたり、これまでに積み上げられた知識を創造的に結びつけてゆく必要があり、そうしたことが可能になった時にはじめて新たな工芸コミュニティが生まれていくことになるでしょう。
このサマースクールでは国際的なアーツ&クラフツの専門家の声を直接聞きながら、コミュニティ開発と経済学の専門家が創造、生産、社会の関係性を考察していきます。そして参加者は自らの表現方法を開発し、クラフトとデジタルの間に新たな感性を生み出すことを目指します。その成果は、香港城市大学SCM(School of Creative Media )で制作され、「オンラインギャラリー」で展示されます。
身につく知識と能力
- さまざまな工芸品の文化を探る
- アナログとデジタルの相互的な発想転換
- 社会変革のためのシナリオ開発
- デジタルとアナログの設計手法をベースにしたプロジェクトワーク
- アジアの美術工芸文化への理解
担当教員
- Dr Tobias Klein, Associate Professor, MFA Program Director (SCM)
- トビアス・クライン:建築家、アーティスト、香港城市大学教授、MFAディレクター
- Prof. Michael KROHN, Professor at the Department of Design, Head of CAS Atmospheric Design, Head of Center of Sustainability (ZHdK)
- マイケル・クローン:インダストリアルデザイナー、チューリッヒ芸術大学教授、同サステナビリティー・センター所長
- Larissa Holaschke, Teaching Associate Department of Design, Program Trends & Identity (ZHdK)
- ラリサ・ホラシケ:デザイナー、チューリッヒ芸術大学ティーチングアシスタント
日程
2021年6月21日〜7月9日
定員
このプログラムでは、舞台芸術、映画、音楽、美術、メディアアート、デザイン、美術教育など、幅広い分野のアートとデザインの学生30名に参加の場を提供しています。
応募サイト
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*サマースクールの応募方法についてはこちらを参照してください。
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