Remote Guide to Extractivism
〜採取主義へのリモートガイド〜
期間:2022年7月05日~16日
ハイブリッド方式(メルボルン↔台北↔アテネ)
概要
環境と社会システムに甚大な影響を及ぼし、約束した利益をほとんど実現しない経済、それが「採取主義(鉱物や石油などの自然資源を大地から採取して世界中に販売すること)」です。サマースクール「採取主義へのリモートガイド」では、2週間にわたって世界各地の採取主義の現場に身を置き、過去・現在・未来において同時に起きているプロセスを調査し、マッピングします。
メルボルン、台北、アテネで活動する提携スタジオのネットワークは、近郊にある採掘現場をその地域の文脈で調査します。オーストラリアのメルボルンの学生は、人里離れたウィメラ地域の広く乾燥した風景を訪れ、その場で地元のコミュニティと協働します。台北の学生は、山岳地帯と広い海が交わる熱帯の台湾東部、花蓮の先住民族と交流します。ヨーロッパのスタジオに参加する学生は、ギリシャのアテネの北に位置するエレフシナを探検します。この地域は、今は工業都市ですが、昔は古代エレウシノの秘儀の舞台でもありました。
参加者は、様々な方法で採取主義とはなにかを考えることになります。それは、物質的な痕跡だけで説明できるほど簡単なものではありません。その複雑さと向き合うためにはどうすればよいのでしょうか? 採取主義の目に見えない兆しや、それが土地や文化に及ぼすより広範な影響も理解することになるでしょう。サプライチェーン(ローカル/ナショナル/プラネタリー)、地質(時間性/深い時間/エントロピー)、未来(予測/推測/予言)、そして採取プロセスの影響(文化的・生態的影響、そのスケール)の共同マッピングが、それぞれの特定の場所における芸術実践に置き換えられます。
2週間の集中プログラムは、シンポジウムとオンライン展覧会/フェスティバルで締めくくられます。
身につく知識と能力
- 文化的伝統を背景に生態学的現象を考察する能力。
- 学際的・異文化的な文脈における専門分野別の実践者の様々な機会について理解している。
- 学際的・異文化的な関わりにおいて、協調性、表現力、コミュニケーション能力を発揮することができる。
- 特定された課題(例えば「採取主義」の概念)に関連する批判的な探究を行い、得られた結果を分析・評価する。
- 生態系の危機を受け、世界におけるさまざまな行動様式や存在様式をどのように構想するかについて、創造的な提案を概念化し、開発し、発表すること。
- 学際的な取り組みに対する自らの貢献について批判的に考察すること。
担当教員
- メルボルン(モナッシュ大学)
- Charity EDWARDS 建築学部アートデザイン・建築学科講師
- Eduardo KAIRUZ 建築学部アートデザイン・建築学科講師
- Nicholas MANGAN 美術学部アートデザイン・建築学科上級講師
- Callum MORTON 副学部長
- 台北(台北国立芸術大学)
- Yaping CHEN 舞踊研究所准教授
- アテネ
- Nuria KRMER チューリッヒ芸術大学
日程
2022年7月05日~16日
定員
このプログラムでは、舞台芸術、映画、音楽、美術、メディアアート、デザイン、美術教育など、幅広い芸術・デザイン分野から、メルボルンで15名、台北で15名、アテネで20名の学生を受け入れます。
費用
シェアードキャンパス提携校の学生は受講料が無料。
メルボルン、台北、アテネの3会場のいずれかで、次の費用を負担する必要があります:
・旅費
・宿泊費
コロナ対策
COVID-19の流行により、台湾とオーストラリアへの入国制限が残っている可能性があります。その場合、それぞれの国のスタジオに応募できるのは、現地の学生のみとなります。ヨーロッパスタジオは、Shared Campusの全学生を対象に募集しています。渡航状況をご確認の上、ご選択ください。
応募サイト
こちらのフォームから応募してください。
*希望する会場(メルボルン、台北、アテネ)を明記してください。
*サマースクールの応募方法についてはこちらを参照してください。
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