Teleprovisation. Let’s do it!

Teleprovisation. Let’s do it! 
〜遠隔インプロやってみない?〜
期間:2021年8月11日〜21日 
場所:京都、シンガポール、チューリッヒをオンラインで結んで実施

概要

「即興において、ミスは存在しない」
(マイルス・デーヴィス)

地学に例えるなら、即興とは、何重にも折り重なるコミュニケーションや創造性の地層をより深く理解するための方法論だと言えるでしょう。それは単なる演奏のための鍛錬ではなく、普段は意識の底に眠っている思い込みや芸術に対する態度、そして文化的な背景が無意識に行動の中で表出するような実験的手法であり、参加者一人ひとりの個性はまさに行動として、そして行動を通して体験されるのです。

即興では勉強してきた分野やアイデンティティーの違いによって生まれる様々な手法が創造的な協働で一つになります。このサマースクールでは一人ひとりが作り出す音、言葉、イメージ、身体が、インターネットを介してリアルタイムで、チューリッヒ、シンガポール、京都にいる他のパフォーマーを捉え、お互いの衝動を突き動かします。どのように受け取り、どのような変化をお互いにもたらすのでしょうか?

ここで起きる即興的な出会いは、カメラ、スクリーン、マイク、スピーカーといった様々なテクノロジーと、インターネット上を信号が行き来するなかで生まれる気まぐれなやグリッチや遅延なども介して実現します。ネットワークを介してバラバラの場所が同時に存在するような遠隔インプロをやってみませんか?

身につく知識と能力

  • インプロビゼーション(即興)を(文化横断的な)交流のツールとして利用する
  • リモートで作業しつつ、オンラインフォーマットの制約を、芸術的な生産性に転化すること
  • 個人の制作にも応用できるストリーミング技術の紹介

担当教員

京都精華大学

  • Prof. Dr. Masahiro Yasuda, Dean of Faculty Popular Culture 
    • 安田昌弘:音楽批評、ポピュラーカルチャー学部/メディア表現学部教授
  • Dr. Takuro Mizuta Lippit, Turntablist, Lecturer
    • 水田拓郎(aka dj sniff):ターンテーブリスト、国際文化学部グローバルスタディーズ学科
  • Prof. Akiko Ochi, Musician, Professor at Faculty of Popular Culture 
    • 落晃子:ミュージシャン、ポピュラーカルチャー学部/メディア表現学部教授
  • Prof. Dr. Saburo Hirano, Media Artist, Professor at Faculty of Popular Culture
    • 平野砂峰旅:メディアアーティスト、ポピュラーカルチャー学部/メディア表現学部教授

ラサール芸術学院

  • Dr Timothy O’Dwyer, Head of School of Contemporary Music
    • ティム・オドワイアー:サックス奏者、ラサール芸術学院現代音楽学科長
  • Dirk Stromberg, Lecturer in Audio Production
    • ディルク・ストロンベルグ:メディア・アーティスト、ラサール芸術学院講師
  • Brian O’Reilly, Lecturer in Electronic Music
    • ブライアン・オライリー:ダブルベース奏者、メディアアーティスト、ラサール芸術学院講師
  • Dr. Peter Zazzali, Programme Leader Acting
    • ペーター・ザザリ:ドラマトゥルク、演出家、ラサール芸術学院教授

チューリッヒ芸術大学

  • Benjamin Burger, Designer, Theatre Director
    • ベンジャミン・バーガー:デザイナー、演出家
  • Lucas Niggli, Drummer and Lecturer in Improvisation
    • ルーカス・ニグリ:ドラム奏者、チューリッヒ芸術大学講師
  • Prof. Matthias Ziegler, Flutist, Lecturer in Classical Music 
    • マティアス・ジーグラー:フルート奏者、チューリッヒ芸術大学教授
  • Prof. Patrick Müller, Head of MA Transdisciplinary Studies
    • パトリック・ミュラー:現代音楽批評、キュレータ、チューリッヒ芸術大学教授

定員

サマースクールは、それぞれの場所(京都、シンガポール、チューリッヒ)で8~12名の学生を対象としています。このプログラムは、舞台芸術、映画、音楽、美術、メディアアート、デザイン、美術教育など、アートやデザインの幅広い分野の学生を対象としています。

応募サイト

こちらのフォームから応募してください。

*サマースクールの応募方法についてはこちらを参照してください。

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