京都精華大学ポピュラーカルチャー学部

ファション

音楽

このページに掲載されている科目のほかにも、外国語、スポーツ実習、他学部開講科目などを履修できます。
詳しくは学生生活支援サイト「セイカ・ポータル」にゲストユーザでログインの上、時間割をご覧ください。

担当者:秋吉康晴,谷口文和,長門洋平

基礎実習1Z/3Z[情報発信]

【前期】音楽を理解し分かち合うための耳と言葉を育てる
【後期】これからの音楽文化を考え、みずから情報を発信する

【前期】
 自分の音楽をより魅力的にしたり、価値があると思う音楽を他人に広めたりするためには、音による表現の細やかな違いを感じ取る力が必要となる。そのためには、自分の好きな音楽を何となく楽しむことから一歩進んで、幅広い音楽に耳を傾け、その特徴をとらえられなければならない。
 この実習では、グループで議論を交えながら音楽を聴き、分かったことを言葉で伝え合いながら理解を深めることを学ぶ。前半では、曲の中で鳴っている音を丹念に聴き、音楽を効果的に聴かせる工夫を意識する感覚を身につける。後半では、そうして理解できた音楽の特徴や魅力を言葉で伝えることを、作文やプレゼンテーションを通じて練習する。

【後期】
 音楽産業が大きな転換を迎えている現在、音楽家も自分自身で多様な手段を駆使して音楽や情報を発信していくことが求められている。当科目では、そのために必要となる知識や技能を身に付けるための訓練として、テーマに沿って調査や議論を行い、そこで得た知見をもとに、各種メディアを用いた情報発信のプロジェクトを実施する。
 前半では、音楽家へのインタビューを編集して記事にまとめることを通じて、「読み物」として言葉を組み立てることを学ぶ。また、ブログ投稿の仕方を学び、不特定多数の人間に読まれることを想定した記事を作成する練習を行う。後半では、ウェブサイト、動画配信、フリーペーパーといった情報発信を行うプロジェクトを立ち上げ、取材や記事執筆、デザイン、宣伝などを分担して制作を行う。期末課題としてプロジェクトの報告書をまとめる。 

担当者:石上和也,落晃子,西田彩

基礎実習2Z/4Z[DTM・作曲]

【前期】音や音楽を聴き、作品を作るための基礎知識と基礎技術の習得
【後期】DTMやレコーディングによる、様々な条件や用途に応じた音楽制作、および、自由なスタイルでのオリジナル音楽作品制作と演奏発表

【前期】
 自ら積極的に音を出し表現する態度を養い、他人の出す音にも関心を持つために、楽器や、楽器ではないものを使っての即興演奏を試みる。さらに、メロディ・リズム・ハーモニー等の実例を通して、耳で音を聞き取りMIDIデータを入力することにより、音楽理論の基礎と、DAWソフトの操作法を習得する。また、様々な音素材を採取し編集することで、音による音響作品を制作する。

【後期】
 前期に引き続き、作曲に必要な音楽理論の基礎を学びながら、様々な条件や、用途に応じた音楽制作を行う。さらに、既存の形式やスタイルにとらわれない、自由な音楽の表現方法についても学ぶ。
 授業内で設定する小課題作品については、毎回、クラス内で合評を行う。
 学年末最終課題として、即興、打ち込み、録音など任意の方法によりオリジナル音楽作品を制作し、グループによるパフォーマンス形式にて発表する。

担当者:森篤士

制作実習1Z/3Z [スタジオワーク基礎]

スタジオワークによる音楽制作

【前期】
 この授業では、レコーディングスタジオを使用してポップスやロックの音源を制作するための一連のプロセスを実習する。
 プロ仕様のスタジオや機材を使うことで「良い音」をつかまえる耳を養い、自分が求める音楽の追求に必要な実践的スキルを会得することを目的とする。
 スタジオワークの全体像を理解するために、演奏者、エンジニアの役割をクラス内で分担し定期的に交代しながら作業を進める。

【後期】
 前期に引き続きレコーディングスタジオでの音楽制作を実習する。前期で覚えたことを基本にして自分たちの求める音を手に入れるためのセッティング、楽器の知識、編集といったテクニックを実践的に学ぶ。
 前半では自分が興味を持っている音楽や作ってみたい音楽のアイデアを出し合い、そのサウンドに近づけるための録音方法やミキシングテクニックを実験する。
 後半では前半での実験に基づいて各自が求める音楽性を反映させたオリジナル作品を制作し、一年間の成果とする。

担当者:谷口文和

制作実習1Z/3Z [作曲技法]

【前期】「1日1曲」を目標とする作曲の基礎訓練
【後期】「音のデザイン」という観点から曲のスタイルを探る

【前期】
 作曲の力をつけるのに何より有効なのは、とにかく数をこなしながら試行錯誤を繰り返すことである。特に、職業的な作曲家を目指すのであれば、一定のペースで曲を作り続ける力が不可欠である。しかし実際には、最初から自分の理想通りに完成された曲を作ろうとするあまり、なかなか作れなくなってしまう人も少なくない。
 そこでこの実習では、本格的な作曲に向けた基礎訓練として、曲の素材となる音を扱い慣れるためのトレーニングを行う。これは言わば、スポーツ選手が準備運動やストレッチによって身体の可動域を高めたり、競技中の動きの選択肢を増やしたりするようなものである。ある曲想を思いついた時に、そこからどう音を動かしていくかという選択肢を増やし、その中から自分がこれだと思う音を選んで作曲できるようになることを目指したい。 

【後期】
 現在では「作曲」の自由度は非常に高くなっている。しかしだからこそ、音にどうやって一貫性や説得力を持たせるかが問われる。この実習では、既存の音楽様式を土台とした曲を作ってみることを通じて、「一定の方針に沿って音をデザインする」という感覚を鍛える。
 後期の実習では、メロディに対するコード付けやパート編成の工夫など、音楽の響き全体をデザインしていくことに重点を置く。期末課題として、スタイルを使い分けた複数の曲を制作する。

担当者:岡村詩野

制作実習1Z/3Z [ZINE]

音楽を届け伝えるメディアとしての音楽雑誌(ZINE)を制作、刊行していきます

 京都には歴史的に多くの音楽財産があり、今なお若くてユニークな作り手が登場しています。町にはライヴ・ハウスやCDショップ、中古レコード店も多く点在し、大学の町=京都が音楽文化を新たに発信していることは明白です。しかしながら、意外なことに、そうした状況を発信、届けているメディアはまったくと言っていいほどありません。情報サイトさえままならないそんな状況の中、それであれば、この京都精華大学ポピュラーカルチャー学部で音楽雑誌、ZINEを制作してみて発信してはどうだろうか、と考えました。
 この授業では、リサーチ、取材、撮影、執筆、編集、そして印刷や納品の手はず、配本まで、出版業務のプロセスを、実地で雑誌を作りながら覚えていきます。演奏側、作り手の立場を、メディア・サイドから見ることによって、音楽産業を支えているファクターの重要性を理解してもらうことも目的です。
 今の京都の音楽シーンがどういう状況になっているのかをしっかりと把握し、また、これまでに至る決して短くはない歴史を認識し、今の京都から東京に向かって、他エリアに向かって、世界に向かって雑誌文化を届けていきます。

担当者:高野寛

制作実習2Z/4Z [ソングライティング基礎]

ソングライティングのアイデアと集中力のために

【前期】
 個人やグループでの作詞・作曲のさまざまな実習を通して、創作の楽しさを味わい、同時に創作に向き合う集中力を養う。演奏・歌唱・編曲・録音をイメージに近づけるためのスキルを磨く。 

【後期】
 個人やグループでの作詞・作曲のさまざまな実習を通して、創作の楽しさを味わい、同時に創作に向き合う集中力を養う。演奏・歌唱・編曲・録音をイメージに近づけるためのスキルを磨く。後期のまとめとして、制作した作品を含めたポートフォリオを作成・発表する。

担当者:松前公高

制作実習2Z/4Z [DTM]

【前期】シンセサイザー、サンプラー、等を使った音楽制作を通して、シンセサイザー、MIDIの知識を深める
【後期】シンセサイザー、サンプラー、等を使った、更に進んだDAWによる音楽制作を

【前期】
 現在の音楽制作環境で、コンピューターの利用は不可欠なものとなっている。また、シンセサイザー、サンプラー、リズム音源といったMIDI音源、ソフト音源による、いわゆる「打ち込み」は、あえて人間的な要素を排除したクールなサウンドでの使用はもちろん、大容量のサンプル音源を使えば生楽器の音をかなり忠実に再現する事も可能になっている。「コンピューターっぽい音楽」は、解釈によっては「冷たすぎる音」「機械的すぎる」にもなり得るし、一方「生楽器のシミュレート」は「低予算での代用」や「制作の為の確認、デモ作り」に貢献するが「ニセモノの音」として敬遠されてしまう場合もある。もはや「機械は苦手」では避けて通れないこれらの「道具」の活用は、使い手の技量と知識、使い方次第なのである。
 また、これだけ多くの音源技術が発達しながらも、多くの音源は初期のアナログシンセサイザーの音作りに準じていたり、現在のDAWでの「打ち込み」も、いまだに30年以上も前に考えられたMIDIのフォーマットで行われている。
 授業では、そういった現在のDAW上での今なおメインの知識として必要なアナログシンセサイザーの音作りやMIDIのデータ制作を、その歴史から学習し、その延長線上のものとしてソフトウェア音源を駆使し、DAW上で「打ち込み」を主体にして音楽制作を行っていく。アナログシンセサイザーによる電子音の制作、リアルな生楽器をシミューレートするMIDI打ち込みのテクニック、MIDIとシンセサイザー、サンプラーによる様々な音楽の可能性を探っていく。 

【後期】
 前期に引き続き、更にMIDI、シンセサイザー、サンプラーを駆使した制作を行っていく。詳細については前期(制作実習2)を参照。
 更にリアルな生楽器のシミューレート、あるいは電子楽器と打ち込みでしか作り得ない音の世界、音色だけに頼らないエフェクター、奏法、MIDIデータとの組み合わせによる「サウンド」についても研究していく。また「映像作品」に音楽やジングル、効果音をつける制作でも、シンセサイザーを駆使したものにチャレンジし、映像を優先して変幻自在に音楽を変化させる工夫を学ぶ。

担当者:荏開津広

制作実習2Z/4Z [メディア・キッチン]

音楽のかけがえのないほんとうの体験を探す。音楽の社会的・文化的意義を分析し、新しい方法を模索します

【前期】
 何回でも好きなように好きな曲を再生できるYoutubeやSoundcloudのようなサイトがあるのに、人はお金を払ってフェスやコンサートやクラブにミュージシャンやDJのパフォーマンスを聞きに行きます。ライヴの音楽パフォーマンスを聞くことは、ときにより一生忘れられない、かけがえのない体験になることがあるからです。この実習は、その謎をさぐるために行います。そのためにみなさんが4年間を過ごす京都という世界的に魅力のある町で、1年間をかけてイベントを行います。来てくれる人が忘れられないようなイベントにするために、必要であれば、音楽以外の要素、アニメ、デザイン、ファッションなど他の要素(メディア)を取り入れます。そうしてキッチンでいろいろな材料やスパイスを使ってお料理をするようにイベントを作っていきます。 

【後期】
 制作実習4Z(B)では、前期に引き続き、計画したスケジュールにそって企画したイベントを、広報し、実現します。かけがえのない音楽的な体験とは何か?そこに到達するには何が必要なのか、考えながら実行していくことが大切です。
最終回には、これまでの自分自身の活動を踏まえたポートフォリオを提出してもらいます。 

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担当者:高野寛

応用実習1Z/3Z [ソングライティング応用]

ソングライティングの応用と実践:心をつかむ・心に残る曲を創るために

【前期】
 作詞・作曲を続けていくうち、自己流では越えられないハードルが見えてくるはず。ただ漠然と曲を作るだけではなく、いままで気付かなかったところに気づき、表現を深める方法を身につける。アイデアやインスピレーションを得るためにはどうすればいいか、様々な技法を試す。創作に向き合う集中力を養う。自分の作品をどこに届けるべきかを意識して、作品の完成度を高めるためのアレンジや録音の方法、ライブでの演奏についても同時に理解を深めていく。

【後期】
 自分の作風や、得意な手法に自覚的になる。壁にぶつかった時、アイデアやインスピレーションを得るためにはどうすればいいか、制作の手法に関しても工夫してゆく。創作に向き合う集中力を養う。自分の作品をどこに届けるべきかを意識して、作品の完成度を高めるためのアレンジや録音の方法、ライブでの演奏についても同時に理解を深めていく。同じ時間帯の他の実習とも連携して作品を制作・発表する。

担当者:落晃子

応用実習1Z/3Z [インタラクティブ]

【前期】フィジカルコンピューティングによるパフォーマンス作品またはサウンドアート作品制作
【後期】インタラクティブシステムを活用したサウンドインスタレーション、映像、電子音響音楽などの総合的アート作品制作

【前期】
 音楽,サウンド,映像,写真,インタラクティブなシステムなど、様々なテクノロジーやメディアを活用した作品が多く生み出されている。
 本実習では、子供・教育向けのプログラミング言語Scratchと、音楽制作やアート作品制作の現場において活用されている、音楽環境プログラム言語Maxを用いて、プログラミングの基礎を学ぶ。適宜、小課題制作に取り組む。
 また、映像コース,音楽コースとのグループワークによりフィジカルコンピューティングを活用した、サウンドインスタレーション、メディアパフォーマンス、インタラクティブアートなどの作品制作にとりくみ、学期末に作品発表を行う。

【後期】
 応用実習1で学んだプログラミングの基礎知識をふまえて、さらに多様なプログラミング言語やテクノロジーに触れる。また、よりインタラクティブ性を取り入れたサウンドインスタレーション、メディアパフォーマンス表現や、環境音、自作楽器による音、電子音,映像,写真など、幅広い素材によるメディアアート作品の制作にとりくむ。
 音楽コースとのグループワークによる作品発表にとりくみ、学期末に学内あるいは学外にて作品発表を行う。 

担当者:青木孝允

応用実習1Z/3Z [トラックメイキング]

自分の中から湧き出る独自のリズムの存在に気付き、それを認識して音にする ~ ダンスミュージック : リズム/周期/パターン/波

【前期】
 この授業ではトラック制作のレクチャーと作業時間の他に、毎回皆で色んな音楽を聴いて語り合う時間を作ります。例えば、 新旧問わず世界中に存在する多様なリズムのバリエーションを聴いて語り合うことで気付きを得たり、自分や自分以外の人が自然と踊り出したくなるような音やリズムについて、また制作方法や制作時の意識状態等について 語り合うことで、その気付きをシェアします。そして、音楽以外の分野からの情報や体験をシェアすることで、視野を広げ、より俯瞰した視点から独自性を発揮できるような場にします。

【後期】
 後期ではより実践的なスキルを獲得できるような授業を行います。DJ playとremixを通して、楽曲を聴くだけでは得れなかったより深い理解を得ます。後期の最後では前期と後期を通して得た理解を使って、独自のLIVE set upを構築します。そのset upを使って最終のpartyでLIVEを披露していただきます。

担当者:屋敷豪太,谷川充博

応用実習2Z/4Z [スタジオワーク応用]

スタジオ内での実践音源制作

 音楽制作の種類も色々これからも増えて行く、変わって行くであろう。アーティストとしての作品、映画音楽、TV音楽、ゲーム音楽、CM音楽。この中でも今回は、仮想ロックバンドデビューとする。
 学生の新鮮なアイデアを基本にバンド構成決めスタッフの役割、それぞれ担当を振り分ける(ここでは担当教員がプロデューサーとなり細かい指示をする)。ある一定の期間ごとに振り分けを変える、または相談。

【前期】
 曲を持ち寄り話し合い2曲仕上げる。アレンジ(コンセプト、イメージを提案、外部と連携?)その2曲は、
1.曲ありきで、アレンジ、レコーディング、ミックス迄。1曲
2.実験的レコーディングで、イメージを膨らませて曲に仕上げる。1曲

【後期】
 アルバム(EP)制作の為に、新に4曲を仕上げる。アレンジ(コンセプト、イメージを提案、外部と連携?) 

担当者:山路敦司

応用実習2Z/4Z [映像と音楽]

【前期】情報デザイン思考で学ぶ作曲・編曲の基礎と映像音楽の制作
【後期】映像に効果的な演出を与えるための音楽制作とサウンドデザイン

【前期】
 楽曲制作における音楽理論の必要性とは、制作のためのスキルや特性あるいは個性を客観的に把握し、それらを再現出来るようになるという、クリエイティブを考える上で不可欠な知識である。しかし音感を持たずにそれを頭で理解することは出来ても実際の制作に反映させるのはとても難しく、理論と実制作が一致しない事もしばしばある。
 それを解決するためにも、この授業では、映像音楽を中心に音楽制作をデザインととらえながら進めていく。その他、自分自身の個性や傾向、制作意図を明確にさせるために、口頭発表や作品発表の機会を基本的に毎授業ごとに設定する。

【後期】
 映像作品の演出にとって音響は不可欠であり、音楽やサウンドデザイン如何によって映像作品全体のクオリティを左右する重要な要素である。どのような音楽をつけるかによって映像全体の演出は大きく変化するし、映像と音響のミスマッチによる違和感は鑑賞者の印象に悪影響を与えることになる。
 この授業ではそういった事実や音響心理学をふまえて、効率的かつ効果的な映像演出のための音楽制作やサウンドデザインを考え実践出来るようになることを目指す。

担当者:Bose

応用実習2Z/4Z [音楽の構成作家]

音楽にまつわる様々なこと。Boseが影響を受けた音楽、映画、お笑い、アートなどをもとにトークセッション。

 音楽を作ったり歌詞を描いたりする作業は、基本的には孤独で、内に向かっていく場合が多い。しかし、最終的にはそれを多くの人に伝えなければならないので、作品というものは常に個人的でありながら、完全に客観的なものである必要がある。その訓練として、詩や曲を共同で作ってみることで、感覚的に近い他人と、もの作りの技術や思想を共有する。

担当者:永田純

応用実習2Z/4Z [音楽と、次のビジネス]

音楽を世の中に置く

 「応用実習」中、積極的な意味で「音楽を “つくることそのもの” を直接の対象にしない」数少ない授業です。「音楽を “世の中に、ふさわしく存在させる” こと(そして、世の中を少しでもよくしていくこと)」を、頭と手とカラダを使って実現していくことを目指します。

 これまで「音楽産業」と呼ばれていたモノや概念がほぼ意味をなさなくなった現在、永田自身は本学での学びの意味をこのように捉えています。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/faculty/nagata-jun/
 ここでまず必要になる「(音楽を中心にした)新しい循環」について、一緒に、実践しながら考えていきたいと思います。

 実際の授業では、いくつかのグループに分かれた上で、いくつかのプロジェクトを立て、これを実践していきます。グループ分けや対象とするプロジェクトについては、履修者の人数や個性相性、またタイムリーな事案や偶然必然の出会いをも勘案した上で、履修者と教員の協議により決定します。

 具体的なプロジェクトとしては、イベント開催、レーベル運営やメディアの立ち上げのようなものから、BGMや環境音、音楽療法などポップスとは異なる音楽の存在に関わるもの、ほかのジャンルのクリエイティブ一般と関わるもの、あるいは、それらを通した他者との共働などまでが考えられますが、ここで重要なのは、それらの「カタチ(形式)をなぞる」ことがこのクラスの目的ではない、ということです。「音楽を世の中に置く= みんなのものにする/ 役立てる」ためにどのような視点が必要か、これらのプロジェクトの実践を通して考え続ける場になることを期待しています。

 私たちによっての最初の “世の中” は、キャンパスです。当初のプロジェクトは、学内施設のBGM制作やランチライブ開催など、学内の音楽環境を具体的に見直すことから始まり、すぐ先には京都の街、そしてその先は世界中とダイレクトにつながることを見据えたものになるでしょう。
 また、これらの過程で必要になる「音楽制作」については、同じ応用実習のほかのクラス、あるいはほかの授業、学部との積極的なコラボレーションにて実現します。

 2017年、わたしたちが今考えるべきは、音楽をもう一度みんなのものにすること、そして、それを支える新しい循環をつくることです。この授業がそれを実践し、そして音楽そのものについて、わたしたち自身についても、さらに深く掘り下げて考える機会となることを願っています。

Good business is the best art. -Andy Warhol
Think Globally, Act Locally. 

担当者:

自由制作

3年間の学習を振り返り、卒業制作・卒業論文の実現に必要な課題に取り組む 

 卒業制作・卒業論文計画書の内容を実現するために必要な課題を明らかにし、それに取り組む。
 本実習は学生各自の自主的な作業を基調とするが、定期的に指導教官に進捗状況に関して報告し、質疑応答を持ち、指導を受けることが必須である。 

担当者:

卒業制作

4年間の学習の集大成として卒業作品を制作し、あるいは卒業論文を執筆する。 

 自由制作(前期)で行った習作や研究をもとに、卒業作品または卒業論文を完成させる。
 本実習は学生各自の自主的な作業を基調とするが、定期的に指導教官に進捗状況に関して報告し、質疑応答を持ち、指導を受けることが必須である。
 あわせて、その成果を社会化する場面としての卒業制作展に向けて、その企画・運営の実践的な計画・準備を行う。 

担当者:福永一夫

基礎演習2 [写真]

より手軽、身近なものとなった「写真」を考える

 デジタル一眼レフカメラの操作に慣れ、光を読み、様々な写真表現に取り組む。
 対象(テーマ)をいかに捉え、どのような方法を用いれば、思い通りの結果(イメージ)を得られるかを学習する。

担当者:佐野亘

基礎演習3 [グラフィックソフト]

グラフィックデザインの基本を学びながら、アドビ・イラストレーターとフォトショップを習得、グラフィックを制作する授業です。

 グラフィックデザインの専門的知識がない人も実作業を通して習得を目指す授業です。
 また、参加者のスキルレベルに合わせて個別に臨機応変に進めます。

担当者:石明子

基礎演習4 [エディトリアル]

知ってて得だらけ! つくりながら、たのしく学ぶ、「魅せる」ためのエディトリアルデザイン。

 「エディトリアルデザイン」とは「編集デザイン」のことです。なにも、編集といえど雑誌や本ばかりが「エディトリアル」ではありません。ファッションブランドの「商品カタログ」や、音楽CDの「ジャケット・歌詞カード」。他にもスケジュール手帳やZINEなどもエディトリアルの技術を使って制作されています。
 この授業では、それらの情報を伝えるための「魅せる」エディトリアルデザインの、基礎知識・基本操作の習得や、レイアウトなどの美的感覚を習得できます。
 また、一方的に教員が説明するのではなく、自分自身で手を動かし、ものを「つくりながら」覚える授業を行います。

担当者:斎藤光

基礎演習5[リサーチ]

ポピュラーカルチャーにかかわるテーマをリサーチする方法のうち特にインターネットを使用して文献を調べるやり方を理解し習得する。

 ポピュラーカルチャーにかかわるテーマを設定する。この場合、データベース等の利用が容易にできるように、コンセプト、出来事、人物等に絞り込む。そのテーマについて、主に情報館で利用できるデータベースを使って調査し、量的質的な情報に加工する。使用や発信が可能は表やグラフなどに直す作業も行う。そのようにして作り加工した情報を、どのように読んでいけるか、考えていけるかを追求する。
 以上のようなプロセスを半期で二つのテーマに関して行う(つまり2回実践する)予定である。
 最終的には、プレゼンができる形のスライドへと作りこむ。

担当者:チヂワ友江

基礎演習9[縫製2]

軽衣料の基本縫製

 (1)実物生地制作の演習として、スカート、パンツ、ブラウス、シャツに関する基本の縫製手順と部分縫いを学ぶ
 (2)確認済み提出物と配布資料は、各自まとめて整理し、学期末に学修ファイルとして提出する

担当者:谷口文和

基礎演習10[音楽理論]

「音のデザイン」という視点から、音楽の基本を学びなおす

 こんにちでは音楽のスタイルや制作手段はきわめて多様化しており、創作の自由度も高くなっている。とはいえ、音楽が音を用いた表現である限り、そこから「音の響きをいかにデザインするか」という共通の問題を見出すことができる。これまで「作曲」や「演奏」という視点から扱われてきた音楽を生み出す行為を、この講義では「音のデザイン」として根本的にとらえなおす。
 具体的には「拍子」「音階」「音程」「和音(コード)」といった基礎概念を中心に、それぞれの仕組や相互の関係を解説する。しかし、単に知識として丸覚えするのではなく、音を操るための土台としてみずから使いこなせるようになることを目指す。いわゆる「楽典」に近いと思われるかもしれないが、クラシック音楽を前提とした従来の楽典の説明方法を見なおし、より現在の音楽環境に沿ったかたちで理論を整備していく。授業では主に英語式の音名表記を用いるが、五線譜も仕事で困らない程度に読めるようになることを目標とする。
 授業は講義と演習の形式を交えながら進める。学んだ理論を既存の楽曲に当てはめてみるほか、理論を活かすための簡単な作曲を課す場合もある。定期的に到達度テストを実施し、理解の度合いを見ながら進め方を調整する。

担当者:中伏木寛

基礎演習11[レコーディング]

機材を使ってバンドレコーディングのノウハウを習得しよう。 

 音楽を表現するには、まず自分から発信して行く心が第一に必要です。楽しくて心を開けば大好きな音楽が聴こえて来て自然と体がリズムを取ります。この心と体がリズムを刻む、これが全ての出発です。
 この授業では楽しく表現する音楽をどのように自分で再確認するか=レコーディングの基礎を体現します。
 録音すると楽器の音はどのように変わって聞こえるか、録音するマイクロフォンはどのような種類があり音はどう違うのか、レコーディング機材は何を使い使い方はどのようなものか、など一から機材を理解してバンドレコーディングが出来るようになる方法までを学びます。

担当者:中伏木寛

基礎演習13[セッション1]

セッション(バンドアンサンブル)を通じて「演奏する基礎」「聞き分ける耳」を身につける

 音楽の表現者にとどまらず、音楽に関する様々な職種において、基本的な楽器、セッション(アンサンブル)知識は必要になります。それは言うまでもなく、自分が出来ないことについては、評価、分析出来ないという概念からです。各自、思い思いの楽器を手にし、そこから楽器の上達と、聞く耳を養います。演奏技術の差がある場合には、いかに補い合うかも考え、共同作業を進めます。

担当者:中伏木寛

基礎演習14[セッション2]

セッション(バンドアンサンブル)を通じて「オリジナル曲の演奏」「バンドアレンジ」を身につける

 音楽の表現者にとどまらず、音楽に関する様々な職種において、基本的な楽器、セッション(アンサンブル)知識は必要になります。それは言うまでもなく、自分が出来ないことについては、評価、分析出来ないという概念からです。各自、思い思いの楽器を手にし、そこから楽器の上達と、聞く耳を養います。演奏技術の差がある場合には、いかに補い合うかも考え、共同作業を進めます。

担当者:谷口守

基礎演習15[ボイストレーニング]

何事も基本が大事っていうけど歌の基本って何だろう?その答えを見つけよう!

 歌唱のための発声の仕組みを知りその基礎を形成していく。             
 呼吸法を学び複式呼吸を身につける。
 聴衆心に響く歌唱時の声の出し方を研究する。

担当者:田中靖憲

領域横断基礎演習 [ポストプロダクション]

ミキシング入門 ミックスができれば音楽の作り方、聴き方が変わる!

 音楽には旋律、和声、編曲、使用楽器、演奏技術、歌詞等、様々な作者の意図があります。また、アーティストや音楽ジャンルによって表現したいことは異なります。これらの要素が聴く人に明確に伝わるようにする技術の一つがミキシングです。特に再生のための録音物(データ、CD、レコード等)は、繰り返し聴かれることになるので、どのように聴かせるかに影響を及ぼすミキシングが重要な役割を果たしています。
 各楽器の音量バランス、位置、音質の調整で音楽の聴こえ方が大きく変化します。
 ミキシングを学ぶことで、音楽の聴き方が変わり、音楽への理解が深まります。
 音楽を作っている人やミュージシャンはもちろん、音楽プロデューサーやディレクター、アーティストマネジメントを志望している方にも是非受講してほしいです。作家や演奏者にとっては、自分の作品や演奏の意図がどうすれば理想に近づくのかが理解できます。またプロデューサーやディレクターなど他人の作品を演出、管理する立場の人にとっても、どうすれば問題を解決し、適切なアドバイスをしたり、理想に近づけれるのかが理解できます。
 当科目では、LOGICを使用してDAWのミキシング機能の理解を深め、多様なプラグインエフェクターを系統別に学びます。
 様々な音楽を聴き、構造を分析してみる時間もとり、ミキシングの基礎から学んでいきます。

担当者:谷奥孝司

領域横断基礎演習 [著作権]

程よく著作権知識を会得し、あわせエンタテインメント業界(ギョーカイ)の処世術を身につける。

 「形のないもの」を伝える(つなぐ)には、表現力と裏づけとなる正しい知識が必須である。形なきものを扱う故に、形式・礼儀・知識・対応が重要視される。基本的なライツ(著作権)の理解を深め、即実践型の授業をこなしながら、具体的な事例を基に演習をすすめる。ホウレンソウ(報告・連絡・相談)をしっかり身につけ、正しい言葉遣いと迅速なレスポンスができるよう訓練する。基礎学習を都度フィードバックし、自分の言葉でプレゼンテーションできるようカリキュラムを作成。課外学習で、放送局やインディーズレーベル事務所、ライブハウスなどの見学。また、必要に応じてプロのゲストスピーカーを授業に招き、質疑応答などで現実とのギャップを確認し、今後の学習の糧とする。

担当者:榎本幹朗

領域横断基礎演習 [音楽マーケティング]

この講義では音楽アプリ、定額制配信、YouTube、Apple Music、Spotifyなどを題材に、マーケティングについて学んでいきます。講師は音楽配信の専門家として知られています。

 かつて音楽のマーケティングといえば、売れる音楽をつくることがほとんどを占めました。しかし時代はかわり、アーティストはアルバムを創っただけでは生活できなくなっています。ライブで食べていけばいいといいますが、実際にはライブは高コストなビジネスなため、よほど売れてないと黒字になりません。YouTubeとソーシャルメディアが登場した時は、これでマスメディアやメジャーレーベルに頼らずとも宣伝できると言われましたが、現実は違いました。
 それでも世界的に見れば音楽産業は、売上が回復しつつあります。いったいそれはどうしてなのか。音楽の中身やソーシャルメディアだけを眺めていても決してわからない部分で、実は音楽会社の現場にいる人もわかっていないことが多いのです。
 講師は、さまざまな音楽会社からコンサルティング依頼を受け、音楽事業の回復をサポートしてきました。世界の音楽配信や、音楽会社の経営の現場で実際に行われているマーケティング分析を題材に、マーケティングとは何か学んでいきます。

担当者:仲村健太郎

領域横断基礎演習 [グラフィック]

グラフィックデザインを通じて自分の活動を発信できるようになる。

 アーティスト・デザイナーの創作活動は、それ単体では成り立ちません。名刺、カタログ、CDのジャケット…など、さまざまなメディアを媒介して、つくった物が人へと伝わっていくのです。伝えたい相手に、どんなデザインを使って伝えるのか? そのためには書体や用紙、印刷方法などさまざまな要素を編集し、思考していく力が必要になります。この授業では、グラフィックデザインのプロセスを概観し、実践へと繋げていきます。

担当者:斉藤聖治

領域横断演習 [リズムオーケストレーション]

打楽器アンサンブルを通して学ぶリズムオーケストレーション

 世界各国の音楽文化が輸出入された20世紀。一方で急速なグローバリゼーションにより失われ行く地域コミュニティーに歯止めをかける方法論の一つに、音楽、芸術文化の重要性が試されている。世界最大の地域コミュニティーの祭典として挙げられる、ブラジル・カーニバル文化をモデルに、音楽・文化が地域に与える影響を学ぶ。実際に打楽器での演奏、オーケストレーションを体験、考察することで新しい地域コミュニティーを考察し、ポスト・ワールドミュージックの在り方を探求する。授業は、打楽器演奏実技、講義、グループワーク等を行う。

担当者:徳竹敏之

領域横断演習 [ライブPA]

ミュージックビジネスにおけるPAの意味を知り、その技術を学ぶ。

 座学としての理論・知識の習得の他、まずデジタルミキサー・デジタル伝送の実際を体験するとともに、その意味を知る。ひと月に一度行われるゲストライブ実習により寄り現実に即したPAを学ぶ。PAにおけるARTとSCIENCEの両面を理解する。

担当者:工藤洋志

メディア制作7 [プレゼンテーション]

思いを伝えることを楽しみ、コミュニケーションを生むプレゼンテーションの発見

 情報を上手に伝える事は、自分や自分の作品を効果的に相手に伝える事と同じです。プレゼンテーションに苦手意識を持たず、自分自身が楽しむ事で効果は大きく拡がっていきます。
 人前で何かについて説明したりすることだけがプレゼンテーションではありません。例えば、自分で考え、作った音楽やファッションをどうしたら多くの人に伝え、興味を持ってもらう事ができるか? こんな事を色んな角度から考えたり、伝える事の楽しさを皆で体験しながら学習します。
 情報の伝達方法、技法のみならず、プレゼンテーション対象者とのコミュニケーション能力の向上にも重点を置き、より効果的で自分らしい表現を目指すします。 

担当者:吉田知史,城一裕

メディア制作8 [インタラクション]

音楽とファッションの極北から実践するインタラクション 

 メディア制作8(インタラクション)では、人ではなく装置やルールが奏でる音楽である生成音楽(城)と、電子デバイスや新素材を用いた制作手法であるテクノ手芸(吉田)、という2つの視点から、ワークショップ形式での演習を通じて、表現の素材としての様々なツールの可能性を探ります。日頃使い慣れているアプリケーションを誤用したり、新たなツールの利用方法を体得するだけでなく、ときには身の回りのモノたちを素材に音を奏でたり、動くもの等を製作します。

担当者:田中郁后

領域横断演習 [雑誌編集]

ZINEやフリーペーパーという自分自身のメディア持ち、そこから世の中へ情報発信することを体験する

 (1)ZINE・フリーペーパーの起源を学ぶ
 ZINEやフリーペーパーは、いつ、どこで生まれたのか?そもそも何のために作られたメディアなのか?
「持たざる者のメディア」として誕生したZINE・フリーペーパーの起源を学ぶ。
 (2)現代におけるZINE・フリーペーパーの役割について考える
 インターネットが普及された現代におけるZINE・フリーペーパーの役割・意義とは何かを考える。
 (3)フリーペーパーを作る
 グループに分かれ、フリーペーパーを1号制作する。
 編集会議(企画立案)から、編集、取材、ライティング、デザイン、印刷発注まで、フリーペーパーを作る一連の流れを体験する。
 (4)フリーペーパーを配布する。
 実際にできあがったフリーペーパーを持って街に繰り出し、店舗に協力をお願いして設置してもらう。
 (5)プレゼン、講評

担当者:アサダワタル

領域横断演習 [ソーシャルデザイン]

文化・メディアを日常のなかで使いこなす知恵とスキルの獲得

 昨今、少子高齢化による社会保障の崩壊と地方格差、長期的不況による就労・貧困、その他様々な環境、教育、福祉などにまつわる問題が存在します。これらをクリエイティブな手法で解決することが、すなわち「ソーシャルデザイン」の使命です。
 一方で、音楽や美術など様々な「アート・芸術文化」に携わる現場からは、それらが「課題解決のためのみ」に使われることに対する拒否反応がたびたび寄せられてきました。「アートってもっとそれ自体が崇高な表現行為なのではないか?」といった意見に代表されるこれらの違和感は、もう一方で、社会活動を本分とするNPO・社会起業家からは「アートの現場は美意識・自己欲求を追い求めるあまり、社会参加に関心がないのではないか?」といった意見として返されます。この一見すると相半するアートと社会活動は果たして、本来どれほど分かれているものなのでしょうか?
 アートには、課題解決よりも「問い自体」を発見する力があります。アートはまだ世の中で問題とされていない未知の領域を立ち上げ、これまでにはなかったコミュニケーションパターンを生み出し、結果としてある課題に対する克服をも実践してきました。

 この講義では、ソーシャルデザインという名を借りつつもその固定観念に縛られることなく、美術系大学ならではの視点から創造性の問い直しと社会における新たな問いの発見の双方を、知識面・実践面において鍛えます。具体的には様々な作品ー書籍、映画、音楽、絵画など―あらゆる「文化・メディア」を素材にしながら、ソーシャルデザインを実践する現場事例を総括的に学びます。そして、その実践成果として、人と人とを新たな関係で繋げるユニークなコミュニケーションを社会に投げかけている「ソーシャルデザイナー」を学生自らがリサーチし、卒業後のキャリア形成への意識も踏まえながら、既設の授業成果サイト『私の身近なソーシャルデザイナー図鑑』への記事執筆を行います。

担当者:政田武史

デッサン1

「観察力」を養い、表現の基礎力を身につける。(基礎)

 「デッサン1」では素描(鉛筆などでの描写)やクロッキー(短時間で対象物の形を捉える描写)などを通して「見たもの」を「手元に伝える」力、いわゆる「観察力」を養いたい。そして「観察力」を鍛えることで身の回りの「モノ・出来事・現象」をそれまでより広く、或いは新たな角度から捉えられるようになり、これによって表現力の基礎を鍛え、表現の幅を広げられることを目標としたい。

担当者:政田武史

デッサン2

「観察力」を養い、表現の基礎力を身につける。(応用)

 「デッサン2」でも素描(鉛筆などでの描写)やクロッキー(短時間で対象物の形を捉える描写)などを通して「見たもの」を「手元に伝える」力、いわゆる「観察力」を養いたい。そして「観察力」を鍛えることで身の回りの「モノ・出来事・現象」をそれまでより広く、或いは新たな角度から捉えられるようになり、更に表現力の基礎を鍛え、表現の幅を更に広げられることを目標としたい。

担当者:坂本公成

身体表現1

触れ合って自分と他者の身体に「みみをすます」。コミュニケーション、クリエーション!!

 ふれる、自分と相手の身体に「みみをすます」。誰にでも感じられる身体感覚の連続がムーヴメントとなっていくダンス「コンタクト・インプロヴィゼーション」。
 個人やグループ、パートナーとのワークを通じて、私達の身体そのものから立ち上がってくるコミュニケーションの感覚とそれを使っていくスキルを掘り下げます。
 そこから広がる空間認識、時間認識、音響的認識、イメージ的認識、言語的認識などにフォーカスをあてながら様々なワークを行い、共同でパフォーマンス作品を創作していきます。

担当者:坂本公成

身体表現2

初めましてコンテンポラリー・ダンス!! 様々なムーヴメントと出会おう!!

 身体構造への認識とスキルアップの為のコンテンポラリー・ダンスのベーシックなワークを行う。またムーヴメントを作る様々な方法を試しながら、考察、ディスカッションなどをベースとして、身体のインナースペースへの観察と、アウタースペースへの観察を同時に行います。そこから広がる空間認識、時間認識、音響的認識、イメージ的認識、言語的認識などにフォーカスをあてながら、共同でダンス作品を創作していきます。 

担当者:藤野可織

文章表現1

正確な文章を書くために

 文章を書くときにまずこころがけるべきなのは、感性や個性を表現することではなく、わかりやすく正確に書くことです。しかし、その正確さというものはひとつではありません。伝えたい情報の性質や内容によって、その都度自分で判断し、選びとるべきものです。この授業では、その素地をつくるための訓練を行います。基本的な正確さ、つまり文法的な問題や視覚的情報の客観的な描写にこだわり、数をこなすことによって文章の基礎を体でおぼえてもらおうと思っています。

担当者:斎藤光

文章表現2

レポートや論文の書き方を、講義・演習と実際に書くことを通して学び考える。(アカデミックライティング一歩前)

 論文とは、世界や自然についての新しい事柄や新しい知識を、言葉と論理で形づくり、共同化するための仕組みです。この演習では、その仕組みを理解し、その仕組みを使えるようになること(標準的なレポートや論文を書くことができること)を目指して、考えつつ練習し、議論・発表してゆきます。
 演習内で、レポートを2編、完成させることを課題とする予定です。論文については書く学生と相談して決める。

担当者:岸田繁,谷口文和

企画演習1

クリエイティヴとプレゼンテーションのためのワークショップ

 音楽知育やいくつかのワークショップでの体験を通して、プレゼンテーション能力の向上をはかる。インタラクティブなアイデア実現のためのワークショップを随時行う。校内だけではなく、京都市内・市街地などでのワークショップも行い、授業時間内、まれに時間外でのレポート、課題提出を行うこともある。
 学期前半では、様々な様式、形式の音楽リスニングと講義を行う。そこで得たことを活かし、最終プロジェクトとして、実店舗で使用するBGM用プレイリストの企画、プレゼンテーションを行い、学外に向けて発表する。

担当者:大下大介

企画演習2

すべてを自分たちの力で手掛けるプロジェクト 

 ポピュラーカルチャー学部生が提案し、教員による審査を経て採択されたプロジェクトを実行する授業です。この授業では担当教員がアドバイザーとして関わりますが、プロジェクトの達成に係わるすべての工程を学生の力で手掛けることを前提としています。
 学生が主体的に協働してプロジェクトをやり遂げることで、様々な経験と気付きを得ると共に、自分の手で仕事を生み出そうとする意識を高めることを目指します。 

担当者:大下大介

企画演習4

空間と人の関係からコンテンツを考えるクライアントワーク

 はじめに・・・建物が無くなり駐車場が増えていく昨今、人が「暮らす場所」と食や音楽や衣服などを「得る場所」の新しい関係性を考え行動する時に入っています。
 これから皆さんがどのように暮らし、自分や友達の子供達、またその子供達にどのような環境で暮らしてもらいたいか。この授業を通して考え行動しオリジナルな「暮らす場所」、「得る場所」をつくりたいと思います。
 クライアントワークとは一般的に、お客様(クライアント)から依頼を受ける仕事(ワーク)のことです。
 この授業のクライアントは、京都の西陣織物屋 田中伝機業店さんです。田中伝機業店さんが所有されている京町屋を舞台に、地域活性を目指した空間コンテンツ企画の依頼をうけます。京町家という空間にイベントや展示、お店など問題解決を目的としたコンテンツをプラスし、それらを実行するための企画・広報・運営をおこないます。京町屋という空間、それが存在する地域、集う人をどのように導くのか、ファッションと音楽を学ぶ中にもそのヒントはたくさんあります。専門の学び、また他の分野の学びで得たものを掛け合わせながらより良い答えをつくりだしましょう。
 クライアントからいただいた案件についてディスカッションとプレゼンテーションを繰り返し、答えを導き出し、クライアントが満足する以上のアイデアと行動を提供します。
 またこの授業は、五感をフルに使ってカルチャーを体験できる空間を提案する「Magasinn Kyoto」との共同プロジェクトです。

担当者:大下大介,斎藤光

制作実務研修1/3

自己開拓型 インターンシップ

 この授業は、自ら希望する職場での就業体験を通して、具体的に職種や仕事内容などを知り、自分の適性を探る機会とします。あわせて、その体験を自らの専攻分野の制作・研究に活かすことを目指します。またインターンシップ実習の成果を向上するために、事前・事後授業として「インターンシップ」と連動して進行していきます。

担当者:永田純

制作実務研修2

音楽職業研究 ~「音楽と世の中と自分」のことを、アタマとカラダとココロで考える。 

 「制作実務研修」は、みなさんが自身の進路や将来像を考える具体的な機会となるべく開設された科目です。
 ポピュラー音楽をとりまく環境は、現在激変しています。これについて、永田自身は以下サイトの「メッセージ」に記した通りの認識をしています。
 http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/faculty/nagata-jun/
 この変化の背景については、実はこの100年程度の音楽産業の歴史の中で捉えられる次元のことではなく、「所有」から「共有」に向かう大きな流れの中で、つまり、ここ数百年の資本主義の歴史、あるいは、それこそ人類史の中での大きな 転換期として捉えるのが相応しいほどのものと言えるでしょう。
 そのような中で、みなさんひとりひとりが、今後音楽とどう関わりながら、どう社会に立っていくか。音楽と共にどう人生を過ごしていくか。ゲストの方々をお迎えし、4日間に渡って「音楽と世の中と自分」について考えていきます。
 お迎えするゲストは、極めて2017年的に、かつ、自然に等身大に、また、本当にかけがえのないものとして、音楽に関わる活動、あるいは、上述の視点で音楽の今後を考えるときに非常に参考になる活動を続けていらっしゃる方々、との基準で、数名を選考し依頼します(実績:14年度4名、15年度7名、16年度9名)。

 表層的な「仕事」「職業」の理解に留まらず、それぞれの方の音楽との関わり方/社会との関わり方の原点を感じ、自らを考える場になることを期待しています。
 また、「進路や将来像を考える」ことは、「そこに向かって、今日からなにをするか」ということでもあります。本授業が、みなさんひとりひとりが音楽を、社会を、自分を見つめる機会となり、自身の可能性に気づき、そして具体的な行動のきっかけとなることを望みます。

担当者:木村和史

メディア制作3 [映像]

基礎からテクニックまで〜映像制作演習・アプリケーション講習

 映像制作に必要なアプリケーションやグラフィック系ソフトを使用して映像を制作していきます。ソフトの使い方とテクニックを実習で学び、編集や効果など取得する目的です。
 素材の撮影を体験し、収録〜編集までを実習していきます。
 映像表現でアイディアを形にしていき、技術と感覚を学んでいきます。

担当者:谷口守

メディア制作4 [ボイス&リズム]

アマチュアとプロのシンガーの差は何なんだろう?この授業にその答えがある!

 歌唱のための発声の仕組みを知りその基礎を形成していく。             
 呼吸法を学び複式呼吸を身につける。様々なビート、リズムを理解し歌唱に対してのリズム感を学び、邦楽及び洋楽の楽曲を通してトータル的な構成力を養う。

担当者:光嶋崇

メディア制作6 [WEB]

はじめて学ぶ「インターネットの基礎」SNSとオフィシャルサイトで自分発信。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とWordPressで制作したスマートフォン対応も可能なオフィシャルwebサイトを連携し、効果的な情報発信を目指します。また、HTMLとCSSの基礎を理解することによって、webサイトの基本的な制作方法を習得します。  

担当者:斎藤光

ポピュラーカルチャー原論

「ポピュラーカルチャー」や大衆文化の原理、起源、変遷と広がりについて概観する。

 この講義では、はじめに、大学の講義などについて大まかな説明する。また、講義を理解し定着させる方法としての「ノート」と、講義を踏まえてリサーチしたり考えたりすることによってまとめる「レポート」についてのルールや方法を説明する。ただし「ノート」や「レポート」に関してより詳しくは「大学入門」で扱う。
 続いて、「文化」とは何かを提示し説明する。それを踏まえて、ポピュラーカルチャー(あるいは大衆文化)とはどのようなものであるかについて概説する。まず、原理的に、カテゴリー、世界、私、自然などの基本的な構図について具体例を交えて解説する。
 その上で、歴史的視点からポピュラーカルチャーを、たどって行く。その際ポイントとなるのは、19世紀の産業革命によって生じた、世界的な都市化と、これまでとは異なる都市構造の出現である。その都市には多くの人々が集合し、職業を持ち労働に従事するとともに、日々の娯楽が求められた。その娯楽の基軸となったが、ポピュラーカルチャーであった。ポピュラーカルチャーは、文化形態的には、社会的・文化的価値が複製的に、また、再演的に作られ、届けられ、最終的には人々によって、享受され、消費され、所有される、という特色を持つ。
 歴史を概観したうえで20世紀の文化状況の中で、ポピュラーカルチャーが獲得した重要な意味について考察し、21世紀前半におけるポピュラーカルチャーの位置づけや問題点を考える。

担当者:安田昌弘

文化産業研究概論

わたしとあなたが同じ音楽を聴き、きみとぼくが同じ服を着ていることは、本当はいったいなにを意味しているのだろうか?

 「文化産業」(あるいは「コンテンツ産業」、「クリエイティブ産業」、「エンタテインメント産業」…)という言葉を聞いてあなたはなにを想像するだろうか?いまでは頻繁に耳にするこれらの言葉だが、そもそも私たちの意識やアイデンティティ(好き嫌いや喜怒哀楽や価値観)に密着しているはずの「文化」が、利潤の最大化のために設計されたメカニズムである「産業」として成り立つ、というのはどういうことなのだろうか?そしてそもそも、自分と他人が同じ音楽を聴いているとか、同じTシャツを着ているということは、どのような文化/社会的、経済的、政治的意味を持っているのだろうか?
 本講義では、「文化産業」という言葉が使われるようになった20世紀前半の議論を振り返りつつ、文化生産とビジネスの関係について、その射程と限界、そして今日的な意味を明らかにしてゆく。特にファッション産業と音楽産業に光を当て、それ以外の諸々の関連メディア産業にも注目し、それらを整理することでこれからの音楽産業/ファッション産業のあり方についても考えてみたい。また、「文化産業」について深く考えることを通して、私たち自身が深く考えることなく持っている「文化」に対するナイーヴな思い込み――文化とは人が作り出しているものであり、作品とは作者の自己表現である、というような――についてもみんなで見直してみたい。

担当者:安田昌弘

ポップ批評

「テクスト(作品を含む様々な解釈対象のこと)」を、いろいろな角度から言葉にする練習をします

 この講義では、「批評」の基本的な手法・視点を、できるだけわかりやすく紹介します。
 「批評」というとなにか無責任に「テクスト」にケチをつける行為のように思われがちですが、それは思い違いです(そんなことをしても人を傷つけるだけですね)。「批評」のことをフランス語で(英語でも)「critique(クリティーク)」といいますが、この言葉は「境い目」という意味も持っています。つまり「批評」とは、ちょうどシーソーのように、世界をある状態から別の状態に変えるための手段(戦術)なのです。ですから「批評」という行為は、私たちは無力ではなく、世界の変革に参加することができるのだ、ということを前提として成り立っていることになります。
 では、「批評」を通して、できるだけ多くの人が共感・納得できる「より良い世界」を提示するには、どうすればいいのでしょうか? 必要なのは、一言で言ってしまえば「社会性」です。つまり、ある「テクスト」について自分の紡ぐ言葉が社会(や他の「テクスト」)とどう結びつくのかを意識し、そのために必要な配慮をする(的確な言葉を選び、適切なやり方でそれを伝える)こと。対立を避けるために当り障りのない文章を書きなさいということではありません(そんなことはホントにどうでもいい)。そうではなく、より良い社会を実現するための説得力ある言葉を、責任をもって紡ぐということです。
 本講義では、上に説明したような「批評」に欠かせない以下の二つの作業に焦点を当てます。一つは、批評の対象となる「テクスト」を内側から精密に読み解くことです。「テクスト」を構成する一つ一つの要素がどのように物語を編んでいるのかを分析するやり方を学びましょう。もう一つは、「テクスト」を外側から読み解くことです。「テクスト」をとりまく社会状況や文化(=文脈・コンテクスト)を捉え、作り手や受け手がそれにどのような意味を投げ与えているのかを丁寧に跡づけるやり方を身につけましょう。

担当者:前田茂

ポップ美学

美と芸術をめぐる思想への導入

 美学は論理学や倫理学と並んで人間の認識と行動を対象とする哲学の一分野である。とくに美学においては、美に代表される感性的な価値の判断を出発点として、様々な美的認識と芸術制作を対象とする。計算によって導き出される価値や、道徳や伝統によって定められた価値ではない、純粋な美的価値の存在とそれをめぐる議論について親しむことがこの授業の目的である。

担当者:安田昌弘

ポピュラー音楽史

音楽表現を成立させている社会関係を紐解こう!

 『ポピュラー音楽史』では、「媒介~メディエーション」という考え方を中心に、音楽の制作、流通、聴取に係る技術がどのような歴史的変遷を遂げ、それがポピュラー音楽の作られ方、聴かれ方にどのような影響を及ぼして来たかを紐解いてゆく。レコードやCD、あるいはネットやラジオやテレビを通して耳に届くポピュラー音楽は、逆に言えばレコーディング技術やメディア技術なしには成立し得ない現象であり、作り手と聴き手を結ぶこれらの媒介がなければ、音楽は《表現》としてさえ成り立たない。本講義では音楽そのものに耳を傾ける一方で、社会学、政治経済理論、メディア論などの方法を通し、その音楽を可能にしている力学を見極める能力の獲得を目標とする。 

担当者:谷川充博

音響工学

音楽作品を制作するための音響工学

 「音」と「電気」の関係、「音」と「音楽」の関係を理解できるようにする。また、音楽制作者に必要な音響知識や音響機器に対する理解ができることを目的とする。

担当者:小松正史

サウンドスケープ論

地域と社会のあり方を、サウンドスケープの観点から深掘りしていく。

 「サウンドスケープ(音風景)」とは、音と風景を「セット」で捉えることを意味します。
 この発想を身につけると、私たちの知覚や行動は大きく変わり、表現/創作活動の幅を広げることができます。
 本授業では、担当教員の長年の経験によって培われたサウンドスケープの発想を元にして、独自でユニークな音に関する方法論や、現場での実践例を紹介します。
 まず、「サウンドスケープ(音風景を知覚すること)」についての理論や歴史の説明を行い、続いて、「サウンドスケーピング(音風景を使った具体的な行為)」の解説と方法論を学びます。その具体的な領域には、「《音育》音の教育」「《音学》音の研究/分析/解釈」「《音創》音デザイン」の3つがあります。本授業の目的は、音に気づくよろこびを原点にしながら、受講生が興味を持つそれぞれの分野の中で、音の感覚を応用した活動に資することです。

担当者:辻本香子

比較文化概論Z

未知の音楽に出会うことと、自分の音楽を語ることはつながっている

 今まであまり知らなかった音楽に出会うとき、私たちはそれをどのように聴き、どのように受け止めているだろうか。また、私たちがつくる・なじんでいる音楽を、異なる文化的背景をもつ人々はどのように聴き、受け止めてくれるのか?世界音楽の視点を身につけるには、「音楽についての考え方を学ぶこと」が必要である。この講義では、音楽や芸術、文化を考える方法について、世界のさまざまな地域で行われている音楽実践の事例を通して学ぶ。さらにそれを通して、自分たちの音楽について、自分の言葉で説明する技術を身につける。
 具体的には、民族音楽学の研究にかかわる方法論の歴史と近年の研究動向をあわせて学びながら、実際に各地域の事例を紹介し、音楽文化とその背景となる社会の状況について考える。授業内では画像・音源や映像の視聴を重視するため、講義に出席して参加することを重視する。

担当者:谷口文和

テクスト分析法研究Z

「あの音楽の面白さ、かっこ良さ」を自分のものにする力を鍛える

 印象に残る音楽は、それぞれ何かしらの特徴を持っている。人気音楽家の手掛ける数々の楽曲から、その人の作品だとすぐに分かるような共通性を見出すこともできる。そうした音楽の特徴をとらえる力が身に付いていれば、既存の音楽から創作のヒントを得ることができる。また、その力は評論のようなかたちで面白い音楽を広めていくことにも活用されるだろう。
 この講義では、音楽の特徴や構造を理解するために必要な切り口や方法を、実際に楽曲を分析することを通じて身に付けることを目指す。前半では、音楽を分析するための土台となる基礎的な理論を、調性とコードの機能を中心に学ぶ。そこで得た知識を活かして、後半では、ある様式や作曲家を特徴付ける音の使い方を検証する。日本のポップソングを中心に取り上げる予定だが、分析のテーマや題材は受講生と相談の上で決める。

担当者:諸井克英

作品作家研究Z

うたのちから・ことばの想い-音楽社会心理学への誘い

 わが国の’60年代後半から’70年代初頭かけて,歌の「作り手」と「歌い手」を一致させるフォーク・ブームが現れた。このブームは,音楽ジャンルとしてのJ-Popの「曙」として位置づけられるだけでなく,若者自身が自らの心性を表出する「形式」を獲得したともいえる。この講義では,’60年代後半から現在に至るまでにわが国で流通している音楽の「歌詞」を通して,青年の心性の分析を試みる。講義を通じて,いわゆる流行歌(はやりうた)が,その時代や社会のあり方と相関した文化現象であることを理解する。

担当者:秋吉康晴

スタイル素材研究Z

「音」のテクノロジーからみたポピュラー音楽の表現 

 人類は古来より多彩な音の表現を求めて、実に多様な楽器をつくりだしてきた。それはわたしたちにとって最も身近な声にはじまり、日常的な道具から派生した単純な楽器を経て、職人仕事によってつくられる精巧な楽器へと多様化し、洗練されていった。人類が発展させてきた多様な音楽表現は、そうしてうまれた楽器の多様性と、それらがうみだす多彩な音によって支えられてきたと言っても過言ではないだろう。同じことは現代の音楽にもあてはまるが、その音をうみだす手段はかつてあった楽器とは大きくかけ離れたものになっている。20世紀以降に登場した音楽ジャンルの多くは、かつての「楽器」の枠にはおさまらないようなやり方で、「音」そのものを記録し、増幅し、編集し、あるいは合成するテクノロジーとともに発展してきたのである。本講義ではポピュラー音楽の表現を支えてきたテクノロジーの歴史をふりかえりながら、さまざまな音楽ジャンルにおいて作品の素材としての「音」がどのように扱われてきたのかを概観する。

担当者:谷口文和

スタイル編集研究Z

「サウンドをネタにする」という発想と手法

 20世紀以降に登場した音楽ジャンルの多くは、録音技術を駆使することで新たな表現を生み出している。その中でも興味深いのが、既存のサウンドを流用する、いわゆる「ネタにする」という発想である。この講義では、DJやサンプリングといった音楽実践に着目し、古典的な「創作」とは異なる「編集」という観点から、表現のあり方や価値観を読み解くことを試みる。
 前半では、サウンドの流用という手法の土台となっている録音などの音響メディアの歴史をたどりながら、DJやサンプリングの実践が具体的に何を行っているのかを確認する。次に、レゲエやヒップホップ、ワールドミュージックなど、DJの手法にもとづいた音楽ジャンルを概観し、そこでのサウンドのとらえ方や「ネタ」をめぐる価値観について考察する。最後に、クラブやインターネットを主な舞台とする現在の音楽を取り上げ、DJ的発想がどのように展開しているかを論じる。

担当者:安田昌弘

文化社会学

ソーシャルな創作活動は「他人探し」の旅からはじまる。

 文化社会学というよりは、社会学全般の基礎的な考え方を紹介し、それを通して今、日本の若者がおかれている文化的状況を読み解く訓練をする。
 前半は文献の読解に充てるが、指定された文献をただ読んでくるのではなく、それを自分や身の回りの他人の問題と関連づける訓練をすることが肝要である。
 後半は、様々なやり方で実際の社会からデータを抽出し、それを分析する作業をグループ単位でおこなう。日々目の前を過ぎてゆく様々な事象は、社会学的な方法で捉えることで、これまで気が付かなかった意味が浮かび上がってくる。これに気がつけるかどうかで、自分が制作系の実習で作る作品の奥深さも変わってくるはずだ。僕はこの授業が、問題意識を持ちながら作品を形作ってゆく、という訓練にもつながってゆけば良いと考えている。
 四回生になって卒業論文を書こうと考えている学生には、特に履修をおすすめしたい。

担当者:松谷容作

メディア論

身体との関係からみるメディア論

 私たちの身体は私たちが思っている以上に、メディアによって知らぬ間に作られ、また自動的に更新され、さらに制御不能である。たとえば、スマートフォンのカメラで画像(デジタル写真)を撮るとき、なぜ身体は勝手に静止し、その直後にビデオ撮影(デジタルビデオ)が始まると、身体はイキイキと動き始めるのであろうか。写真やビデオが文化として認められていない江戸時代に、当時の人たちは機械の前でときに静止し、ときに動く身体をもっていたであろうか。どうやら私たちの身体は、文化や社会、歴史、技術などの力学を含み込んだメディアによって、作られ、更新され、変化させられているようである。こうしたメディアと身体の関係について理解を深めることは、私たち自身についてもっとよく知ることであり、社会での私たちの活動にとって必須のことなのである。
 よって本授業では、現在の社会のなかで顕著なかたちで私たちに影響をあたえるメディアを軸に、身体を考察し、作られ、更新され、変化させられていく私たちの身体について理解を深めていく。 

担当者:栗巣満

身体論

よりよく生きるために、身体の言い分に耳を傾ける

 精神を含めた人間の身体というものは、「血液」「心臓」「内臓諸器官」「筋肉」「感覚(受容)器」「脳」「神経」等々のどれを取り上げてみても、不思議なことが数多くある。また、身体に関する素朴な疑問をたどっていくと、意外なところにその答えがみつかることもよくある話である。
 しかし、これほどまでに進歩したと捉えられている医学や科学の水準で考えてみても、未だに解明されていない部分が残されているのも事実である。おそらく、人間の身体の細部まで完全に解明されることは、将来的にも不可能に近いともいわれている。その一方で、それらの諸器官を保有している人間の生活様式が、近年の社会情勢の中で、著しく変化してきていることも、また事実である。
 この講義では、「人体組織の不思議理解」のもとに、身体を組織している各諸器官の基本的な機能を理解したうえで、「自律神経」との関係性を理解することを中心に進めていく(「自律神経」の詳細については授業内で取り上げる)。我々の身体は、脳(大脳)からの命令と同時に自律神経支配を受けながら、日々の生活を送っていることに着目していきたいと考えている。

担当者:隅地茉歩

演劇論

振付家が新鮮な視点で語るジャンル横断的演劇論。

 幼い頃、兄弟や従姉妹と、あるいは近所に住んでいた子たちと、「〜ごっこ」にうち興じた記憶は誰の中にもあるのではないだろうか。ある時にはお父さん、ある時にはお医者さん、時には人間でないもの、存在するかどうかもわからない得体の知れないものになってみたりしたこともあるだろう。それは他者を演ずるということの、最初の扉を開く原体験であったに違いない。
 なぜ私たちは誰に教えられることもなくそのような営みを発明したのだろうか。その営みを通して、何を確かめようとしているのだろうか。
 この授業では、変化のスピード目まぐるしい現代社会を生きる私たちにとって、演劇、演劇なるものがいかなるヒントをもたらしてくれるのかに迫りたい。演劇を身近に感じ、演劇理解をもとに旺盛に思考し、教養の枠を広げることに繋げていく。

担当者:池上恵一

身体表現論

身体学入門

 これまで美術や建築,舞台,ファッション等多くの分野で取り上げられてきた身体。そこには単にリアルな人体が描かれてきただけでなく,時代や文化的背景に影響を受けながらも様々に異なる視点からの考察を経て,身体と向き合ってきた各々の解答がみられます。作家の数だけ身体への解釈があり,そして表現も違ってくる。この授業では,多角的に身体を検証し関心を持つことで,学生が発表するテーマに沿って,楽しくディスカッションを交えながら表現力を鍛えることが目的です。

担当者:長門洋平

視聴覚表現論

音と映像の関係を考える

 現代社会をとりまく多様な文化的側面において、如何なる視聴覚的表現が生み出されているか/可能であるかという点を分析・検討する。映画というメディアを中心に授業を進めるが、必要に応じてさまざまなパフォーミング・アーツ、マンガ、アニメーション、インターネット動画等の視聴覚的表象も議論に加える。何らかの「映像」が提示されるとき、我々は常に同時に「音」を聴いている。
 本講義では、そういった映像と音との結びつきを美学的・歴史的・技術的見地から明らかにする。とりわけ、映像に加えられる視覚外要素―音楽、もの音、擬音等―によって、映像の意味内容がどのような変質を被るかという点を考えてみたい。

担当者:今田健太郎

近代社会文化誌

私たちの日常的な習慣・感覚についての今昔を知る

 私たちが生活および人生を営んでいくとき、さまざまなコミュニケーションを介してその細部を構成していきます。これは2つの意味を含んでいます。ひとつは、自分が身につけるもの耳にするもの口にするものなどモノや経験を、自分が独自に作り出していることは少なく、たいてい他人から譲られたり、教えられたり、お金と交換したりして得ているということ。もうひとつは、そのようにモノや経験を得るための私たちの社会的なふるまいも、他人から伝えられたり(意識することなく)真似したりするなかで習慣づけられているということです。
 この講義では、主に音楽を中心に、現在私たちのまわりにあるモノや経験が、もともとどのような文脈において生まれ、どのような転用や流用を経て伝播しているのかということを知ると同時に、そうした私たちのコミュニケーションそのものについて検討します。

担当者:中伏木寛

京都の文化装置1

京都にはこの国を形作って来た数々のノウハウが詰まっている。それをどのように探すのかこの授業でトライする。

 京都の街を歩くととそこかしこの路地に職人さんが暮らしていたり、町家のカフェがあったり数々の懐かしさや伝統を感じる光景に出くわします。1200年の間に数々の歴史を重ねて、それらの場所や人は京都独自の文化を育んで来ました。例えば映画、関西フォーク、西陣織、大学、花街、お菓子、和食、カフェなどなど。
 この授業では京都に現存する場所や人を見つけて、実際にそれを調べて出来れば体験しどのような文化が構成されて来たのかを探ります。各学生がグループで役割を決めて調べて記録・発表します。
* 講義授業ですがフィールドワークなど外部での活動も含む授業です。

担当者:谷奥孝司

知的財産権概論

法学部では学べない知的財産権。「いいの?どうなってる?」知財に関する疑問・仕組みを即時解消。

 知的財産権をわかりやすく指導。特に音楽・芸術に携わる人には必須である「著作権」を重点的に教育。
 毎時、受講者は出席カードを兼ねたミニレポート(質問や感想、身近に起きた「旬」のエピソード)を提出。次週に講義内で回答という構成進行。

担当者:藤田大次郎

コンテンツマネジメント概論

失敗先生から学ぶ!「実際のケースから考える、コンテンツの活かし方とビジネスの作り方」

 「絵を描く」「陶器を造形する」「映像を撮影し編集する」など、コンテンツを生み出すための学習をしていく皆さんですが、卒業後にそのコンテンツをどのように活かせば、顧客に望まれて仕事としてお金をもらえるようになるかを想像できるでしょうか?コンテンツマネジメント概論では、失敗先生の失敗経験や、世に溢れる面白いビジネスからその裏側を学び、受講生徒全員で考える参加型の講義です。

①ビジネスの例から学ぶ
②議論や話し合いを中心としたグループワーク
③グループワークの成果をグループで発表する

を授業のスタイルとします。

担当者:荏開津広

ストリート文化論

ストリートではどのような表現の可能性があるのか?

 ストリート文化論では、紋切り型で形容されがちなストリートの文化が、実際にはどのような政治的/社会的/技術的な条件や、送り手と受け手の関係のありようのなかで生まれていき、享受・消費されているかを探り、理解するようにつとめる。数多いストリートの表現から、ラップとDJ(日本語ラップ)、その関連のなかでのストリート・アート/グラフィティ、(ストリート)ファッションをその題材としてとりあげる。

担当者:宇野常寛

サブカルチャー論

現代サブカルチャーの「論点」はどこにあるか

 情報化の進行の結果、既存の文化批評の枠組みでは捉えられないサブカルチャーこそが現代日本では急速に求心力を獲得していると言えるだろう。マンガ、アニメ、ゲームを基盤に、ニコニコ動画、ボーカロイド、ライトノベル、ソーシャルゲーム、そしてアイドル。本講義ではこうしたサブカルチャーの地殻変動の社会的、あるいは技術的背景を初歩から解説し、あたらしい文化批評の基礎を身につけることを目的とする。また、講義では同時に作品鑑賞と批評の実践を並行して行う。

担当者:延田リサ

広告文化論

ヴィジュアル・コミュニケーションとして広告を読み解こう!

 消費者社会において生活している私たちにとって、広告は日常生活の重要な一部分である。企業によって多額の資金が投入され作り出される広告は、その全ての表現に意味があるといっても過言ではない。
 そこでこの授業では、広告が商品と消費者を繋ぐコミュニケーションの一種であるという考えを中心に、それをテクストとして読み解くことを目標としている。その手がかりとして、画像や文字、色、配置などの<表現要素>がどのように使用されているのかを具体的に分析し、全体のメッセージをより効果的に伝達するために、これらの要素がどのように組み合わされているのかについて考えていきたい。
 授業内では現代の広告へと繋がる日本の様々な視覚表現を取り上げることにより、それらが文化において形成されたものであるという理解を深めていきたい。