2016・1・12読みもの
音楽とファッションの分野を切り拓く仕事をされてきた方々にお話を伺い、これからの仕事のあり方を考えるウェブサイト「Breaking New Ground」が公開されました。ポピュラーカルチャー学部教員の谷口文和(音楽)と蘆田裕史(ファッション)が、それぞれの分野で5名ずつ、計10名の方にインタビューを行っています。
「音楽やファッションを仕事にする」というと、おそらく多くの人は、ライブのステージやファッションショーを思い浮かべるでしょう。しかし、華々しい世界をつくり上げてきたビジネスは、いま大きく揺れ動いています。インターネットをはじめとする新たな社会環境のなかで、業界全体が「これまでどおりのままでは上手くいかない」という悩みに直面しているのです。
これから音楽やファッションの世界に入っていくためには、仕事のあり方と根本から向き合わなくてはなりません。1枚のCD、1着の服が出来上がって人々の手に届くまでには、多くの人が関わっています。生産や流通の仕組みが変わっていくなかで、様々な役割のもつ意味をとらえなおし、新しい仕事のやり方を自分で発見していくことが求められているのです。
京都精華大学ポピュラーカルチャー学部では、音楽とファッションの分野で仕事をする方々にインタビューを行いました。それぞれの世界で自身の役割を見出してきた方々の“仕事との向き合い方”に学ぶことで、これから自分が何を目指せば良いのかも見えてくるはずです。
CDが売れない時代、レーベルに何ができるのか。
河野章宏(残響レコード代表取締役)
コミュニケーションによって広がり続けるゲーム音楽の表現の可能性
鈴木光人(作曲家)
微分音オルガンが可能にした「耳で作る」音楽へのこだわり
冷水ひとみ(作曲家/微分音研究家)
それぞれの場所に根ざした“クリエイティブな思考”をシェアしたい
山本佳奈子(Offshore主宰)
“ネット発”のボーカロイドにも身体性を持たせなければならない
kz(音楽プロデューサー)
企画から原価の管理まで、幅広い「産地のデザイナー」の仕事
村田裕樹(hatsutokiデザイナー)
現場を見てきたから分かる、ブランドPRに必要な“想像力”
市川渚(フリーランス)
「なぜ?」からはじまるデザイン 今までにないものを創造するために
五十嵐勝大(proefプロデューサー)
服で感動してもらうために 顧客目線の服作り
中山路子(MUVEILデザイナー)
ファッション業界に欠けている批評/ジャーナリズムを確立するために
芳之内史也(編集記者)