2014・12・7イベント情報
12月13日(土)と14日(日)の2日間、本学友愛館にて日本音楽即興学会(JASMIM)第6回大会が開催されます。本学音楽コース教員の落晃子が大会実行委員長を努めます。
日本音楽即興学会は、音楽即興を研究・実践両面で自由かつ学術的に議論できる場として2008年に設立されました。
第6回目となる今大会では「楽器による即興/楽器によらない即興」というテーマで、ゲストに音響デザイナーの大野松雄さんと、サウンドアーティストのHacoさんをお迎えします。
音響デザイナーの大野松雄さんは、日本初のテレビアニメである「鉄腕アトム」の音響効果を担当されたことで知られています。大野さんは、1963年当時誰も聞いたことがなかったであろうロボットの足音の制作にあたって、マリンバの演奏音をオープンリールテープに録音し、手で再生スピードを変化させ、ポヨポヨという独特な音を生み出されました。
また、もうお一方、サウンドアーティストのHacoさんは、走行する電車内でのパフォーマンスや、植物とのコミュニケーションとして電子音楽を探求する「バイオテック・オーケストラ」、歌、楽器アンサンブル、電子音、電磁波ノイズ、環境音などによる作品制作や即興演奏など、多岐にわたる音楽活動を国内外で展開されています。
大野さん、Hacoさんお二方の、「楽器」ではない多様なツールにより奏でられる、「楽音」ではない音による演奏からは、従来の楽器を超越した音楽・音響世界を感じることができるでしょう。
2014年12月13日(土)、14日(日)
会場:京都精華大学 AGORAホール
テーマ:「楽器」による即興、「楽器」によらない即興
大会ゲスト:大野松雄、Haco(ハコ)
大野松雄(おおのまつお)(特別講演)
電子音響デザイナー。
1930年東京神田生まれ。府立六中(現・都立新宿高校)を経て、旧制富山高等学校中退。
文学座、NHK東京放送効果団を経て独立。 63~66年TVアニメ『鉄腕アトム』の音響デザイン。小杉武久がアシスタントとして参加。
Haco (ハコ)(基調講演)
神戸在住。ヴォーカリスト、エレクトロニクス奏者、作詞作曲家、サウンドアーティスト、即興演奏家、スタジオプロデューサー。
声やエレクトロニクスや身のまわりの日常音を有機的に融合させた作品づくりと演奏、ワークショップにいたるまで、自由かつボーダレスな活動をつづけている。
※学会会員でなくても参加申し込みできます。
一日のみの参加、当日参加受付も致します。