京都精華大学ポピュラーカルチャー学部

ファション

音楽

音楽学科

サウンドスケープ論[講義]

現場に見合った音創りに挑もう 

担当者: 小松正史

サウンドデザインが対象とする領域は、一般に流通している音楽だけではなく、公共空間や生活空間の中で実際に使われている「サウンドロゴ」や「機能音」、さらには自然に発生する「環境音」なども含まれます。本授業の目的は、(音楽まで行かないような)耳に入る音全体を総体的なサウンドの領域として捉え、それに手を入れたり、新たに音を付け加えるための具体的な方法論を身につけることです。その際、音と風景をセットで捉える「サウンドスケープ論」を元にしながら、サウンドを捉えるための基本的な発想や方法論を講義形式で紹介します。具体的な流れとしては、「サウンドスケープ(音風景を知覚すること)」についての理論解説や歴史変遷の説明を行い、耳の鍛え方=「《音育》音の教育」、音の調べ方=「《音学》音の研究/分析/解釈」、音のつくりかた=「《音創》音デザイン」に分け、実践例と簡単な授業内のワークショップを行います。音楽の分野に限定されない「リアルな現場(サウンドスペース)」におけるサウンドデザインの処方を共に考えていきます。授業内で解決すべき課題を与え、それを考え、他者と意見を交わすことを重視しています。