目の前にある音楽は、聴いたことがない音楽へとつながっている
担当者: 辻本香子
今まであまり知らなかった音楽に出会うとき、私たちはそれをどのように聴き、どのように受け止めているだろうか。また、私たちがつくる・なじんでいる音楽を、自分と異なるバックグラウンドをもつ人々はどのように聴き、受け止めてくれるのか?音楽を届けられる範囲が大きく広がっている現在、こうした問いに答えることは、音楽に携わる上で重要である。この講義では、音楽や芸術、文化を考える方法について、世界のさまざまな地域で行われている音楽実践の事例を通して学ぶ。さらにそれを通して、自分たちの音楽について、自分の言葉で説明する技術を身につける。
具体的には、民族音楽学の研究にかかわる方法論の歴史と近年の研究動向をあわせて学びながら、実際に各地域の事例を紹介し、音楽文化とその背景となる社会の状況について考える。授業内では画像・音源や映像の視聴を重視するため、講義に出席して参加することを重視する。