京都精華大学ポピュラーカルチャー学部

ファション

音楽

2015・9・29成果公表

音楽学科

「琳派400年記念祭」で学生が制作した映像作品を公開

 琳派の創始者の一人である本阿弥光悦(1558~1637)が1615年に鷹峯の地を拝領してから400年となることを記念した「琳派400年記念祭」の一環として、京都の大学の学生が30秒の映像作品を制作しました。京都精華大学からは、音楽コース3回生の槇本欽優さんが音楽を担当し、デジタルクリエイションコース4回生の島谷賢治さんが映像を制作した作品《古今 KOKON》が公開されています。
 映像作品は現在、「琳派400年記念祭」ウェブサイト内の特設ページで公開されています。また、以下の会場にてスクリーン上映されます。
TOHOシネマズ二条(本編上映前) 9月19日(土)~10月2日(金)
京都国際映画祭2015(本編上映前) 10月15日(木)~10月18日(日)
琳派400年記念 古典の日フォーラム2015 11月1日(日)13時~16時30分

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 音楽を担当した槇本さんにお話を伺いました。

◆作品を制作した経緯について教えてください。
「8月なかばくらいに、映像用の音楽を作らないかというオファーがありました。映像担当の島谷さんから曲を先に作ってほしいと言われ、イメージの参考となる曲を2曲いただきました。1曲はパーカッション主体で、もう1曲は楽器を効果音のように鳴らしたり、残響を効果的に使ったりした曲でした。それぞれの要素をもとにして、自分なりに音楽を作りました」

◆制作の際にどういうことを意識しましたか。
「映像のために音楽を作るのは初めてでしたが、30秒という時間の中に展開を入れて、聴く人を取り込みたいと考えました。参考画像が送られてきたので、それを見つつ、自分で映像を想像しながら作りました。映像作品となって返ってきた時に、意識した点が表れていると感じました。締切が9月前半と制作期間が短かったのですが、その中では何とかできたかなと思います」

makky◆音楽について解説してください。
「低音のシンセや風の音みたいなノイズといった、これを入れたら面白いんじゃないかという音を楽器音と組み合わせました。Logic(音楽制作ソフト)のライブラリにあった素材と、ソフトシンセで作った音色を使っています。声は、曲がおおまかに展開した後で、後半に何かほしいと考えて入れました」

◆普段はどのように音楽に取り組んでいますか。
「最初はロックバンドを組むことを目標にギターから始めたのですが、大学に入ってDTMを始めてからは、ボーカロイドの曲などネットにある音楽も聴くようになりました。普段は打ち込みで作りたいように作って、音楽投稿サイトで発表しています。所属している演劇部でミュージカルの公演を行った時には作曲を担当しました」

◆音楽を作るにあたって、どのような目標をもっていますか。
「作曲に関してはまだ自分で満足できていなくて、もっと自分の世界観を表現できるだけの技量や知識を身につけたいです。他人に認められるより前に自分がもっと満足したいので、ほめてもらうよりもアドバイスをもらいたいです。世界観を作るためには音だけじゃなくて見せるものもあった方が良いと思っていて、今回実際にやってみたことで達成感がありました」

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